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恐れることなく。 しがらみもなく。

先日、某大型衣料店に服を出してきた。
リサイクルの取り組みがあり、古着を引き取ってもらえるのだ。

出してすっきり。

そう、手放したもの達には、小さな違和感があった。

サイズ感が合わないとか、生地がイマイチとか。大きな問題はないけど、着るたびに小さく「もやっ」とする。でもまだ古くないし、もったいない。

でも、でも。

結果、出してよかった。

そして気づいた。

それらの服は、買う時点で「好き」が最初でなく「安い」とか「便利そう」といった条件が優位だったということ。

そういった服には愛着が湧きにくい。だから違和感にばかり目がいったのかもしれない。

これからはもっと、自分の感覚を大切にしながら、ちゃんと「好き」と思えるものを買おう。

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そして服を出し終え、店内を見ていたら見知った顔に出会う。

今回来た店舗は市外で自宅から離れた店だったけれど、自宅のごく近くにも同じ店があって。

そこの従業員の人だった。

なぜ知ってるかというと、実は遠〜〜い昔、その店で短期アルバイトをしたことがあったのだ。

私にはまったく不向きな職場であった。繁忙期でピリピリする中、私はかなりどんくさいスタッフだったと思う。

でもそんな中でも、神様のように親切なスタッフもいれば、これはいじめ?みたいな扱いをしてくる恐ろしいスタッフもいて。

再会したのは、後者の方であった。

短いながら、そのバイトが合わなすぎて体調も悪くして、「人はこうやって心身とも病んでいくんだ」くらいの体験もした。振り返ってみればほとんどの人は普通にいい人だったけど、キツい思い出の方が大きくて、辞めた後はその店にはとても行く気にはなれず、買い物は別の店舗でしていた。

でも、ひょんな店での再会。

異動したのか?
人手不足の助っ人?

わからないけど。

何というか月日の、流れを感じた。

もう私にとって恐れることでも恐れる場所でも恐れる相手でもないってことだ。

もう10年も経ってるんだもの。

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当面、その某大型衣料店での買い物は止めようと思っている。

それは、やっぱり「好きでその店で買う」というより「安い」「便利」といった条件優位での買い物になると思うから。

それにきっと、湯水のようにお金があったら、その店には行かないよな。

まだ持ってるものは大事に着よう。

時が来たら手放そう。

そしてその次は、本当の自分の「好き」を見つけよう。

恐れることなく。

しがらみもなく。

こうやって自分の精度を、どんどん上げていけばいい。

恐れることなく。

しがらみもなく。


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