間をとってもいいことない
家での食事の際「白米と玄米どっちも炊く」という友人がいて、なんでわざわざどっちも炊くの?と聞いたことがある。その友人は4人家族で「白米好き2人・玄米好き2人」という構成。当初、悩んだ友人は間をとって「五分づき」の米を導入した。
そして、しばらく五分づきの米を食べる生活をする中、彼女は気づいてしまった。
誰も喜んでる人がいない、ということに。
…確かに。
白米食べたい人も、玄米食べたい人も、その中間というだけで特に美味しいとも思ってない、言うなれば中途半端なものを、食べ続けていた。
気づいた彼女は、両方炊くことにした。今では白米好きも玄米好きも満足の食卓。量もそう多くないため、手間もさほどではないという。
私もハッとさせられた。「誰も喜んでなかったんだよね」という言葉に。
「間をとる」って一見、平和な解決法に見えて、実は誰も満足していない。何となく場を丸く収めるために、双方が我慢をしている状態。
うん、いいことない。
何となくの満足より、多少の手間でも心がちゃんと喜ぶ方。
私も意識的に選んでいきたい。
ちょっとしたこと、で、流すんじゃなく。
自分の心に、正直でいかないと。