はじめての公募、一次審査通過ならず
昔から作家、小説家に憧れがあって、折々で書くためのハウツー本を読んだり、途中まで書きかけたりしながら、一度も完成させたことがなかった小説。今回、ある公募が今年で最終回ということで、挑戦することにしたのが今年の早い春の頃。
ネットで「小説の書き方」を検索して、ある出版社提供の資料をダウンロードして参考にしたりしながら規定の枚数書き上げ、今思えばとても小説とは思えないものを近い友人に読んでもらって。その意見を参考にしながら、どうにか小説と呼べるのではないか? というものを書き上げ、〆切前にさっさと送ったのが梅雨の前頃。
送った後にまた読み返していたら、まさかの人名間違い(途中で登場人物の名前を変えたのが一部差し替わってなかった)を発見。間違いがあったことより「何であんなに何度も読んだのに気づかなかったんだろう??」に驚きつつも「この間違いが原因で落選することはないな」と開き直り、最終選考に残るようならどうにか修正してもらおう……なんて考えていた。
十月に入って、最終選考に残った人への連絡が始まったと公式で告知があり一週間ほど意識していたものの音沙汰なし。しかし『連絡期限が十一月十日まで』との記載があったので諦めつつ待ってみたものの、結局、落選確定しました。
とりあえず「小説を書き上げる」「公募に送る」という目標はクリアしたけれど「最終選考に残り審査員である好きな作家さんに自分の作品を読んでもらう」ところまでは到達できず残念。
でも、もちろん、挑戦してよかった。
四千字という文字数は、小説で言ったら短編でも短い方の部類かもしれないけれど、こんなに長い文章を書きあげることは人生でなかなかないこと。
そして何より、完成度はともかく「小説」というものを書き上げることができたこと。
最初に書き上げて友人たちに読んでもらったものは、登場人物の関係やどれが誰のセリフ? なんかも解りづらく、書き直しながら「小説の書き方」に則ろうとするあまり、何を表現したいのか? という観点が欠けているところもあった。
ただ、書き直していて、最後の方、主人公が、動き出したというか。書きながら湧き上がってくるような、込み上げるその感覚を、味わうことができたのです。
読み返してみると未熟な作品だけど、我が子のように愛着も感じるはじめての作品。ここに掲載することで昇華させようと思います。
お時間あればぜひ。