この半年
今日から10月。気持ち一区切りというか、自分の中で整理がついたような感覚があって、ふと「この半年」という言葉が浮かんだ。
4月、春の頃を思い返すと、やはり日々緊張状態だったなと思う。
1番は、感染拡大都市で予定されていた結婚式。結局延期になったが、直前まで返事がなく親戚一同ハラハラして。
そして延期にホッとしたのも束の間、短い延期だったため状況もさほど変わることはなく、行くも行かないも考えることが正直キツかった。
そこを「行く」と開き直った初夏の頃、腹を括ってひとつ気持ちが軽くなった。欠席者は多かったものの、無事式にも参列することができた。
そしてそこからはコロナというよりも、長引く梅雨で寒い夏、8月に入って一転、気温がどんどん上がり厳しい残暑が続いて、季節感というものが狂ってしまって変な感じ。この前までけっこう暑かったような気がするのに、ここにきてバタバタと寒くなった。
コロナ渦で中止になった仕事もあれば、形を変え細々と継続しているものもある。フリーとして雑多にちまちまやってる仕事の方向性はもともと見直しの必要を感じていたが、このタイミングでそれができた。
そう、あの、何をどうしていいかもわからない状態。
できることを何かやろうともがいてみても、うまくいかない状態。
生きる最低限のことだけやったらあとはうちに篭るしかない状態。
振り返ってみれば、あの時の精神状態も貴重な体験と言える。
何もできなくて、
何もかも最低限で、
どんどん省いていったら?
残ったものは、何なんだろう。
この、半年。
きっと私は、否、全世界の人々がその「残ったもの」を、探し続けていたのではないのかな。
まだまだ混乱が落ち着いたとは言えない、まだこれから色々動きもあるだろう。
でも、そんな中でも確かに、この半年で芽生えたものはある。
その芽を育てて、咲かせるために。
今年は肉体的には動けなかった年だけど、来年以降は動きが出てきそうな気がする。
今年も残り3ヶ月を切った。
この年内、どんな風に過ごすのか考えている。
見えている部分もある。
確かに芽生えたその芽を育てて、咲かせるために。
実りを収穫できるように。