真実ってきっと「起こる」もの
人生振り返ってみると、
頭で「こうしよう」と思ってやってみたことが、結果的に自分の思った「こう」にはならなかったものの、やったことがもっと大きな「あれ」に繋がった、みたいなことって案外多い。
昔、会社を辞めて「今後は事務的な仕事に就くこともあるかもしれない」と、手に職をつけるつもりでエクセルやワードを学ぶ職業訓練コースに通ったことがある。そのスクールまでの道のり片道7km。毎日3ヶ月、自転車で通った。最初はゆるゆる漕いでいた自転車も、慣れてくるとスピードを出せるようになる。自分でも筋力がついてきているのがわかる。そして「せっかくの筋力もったいない」と、コース終了後はプールに通い始めた。気づいたらめっちゃ体力がついていた。
でもってその半年後。思ってもいなかったような大きな運命の転機というかタイミングで、3週間ほどインドに行くことになるんだけど、なかなか過酷な移動やら環境で仲間が続々と体調を崩す中、全く体調を崩すことなく元気で過ごすことができたのは、相性みたいなものもあるかもしれないけど、基礎体力ができてたことがかなり大きかったのだと思う。
その後、職業訓練で学んだことが活かせるような職に就くことはなかった。
でもそのスクールに自転車で通い続けることで体力がついた。
結果その後のインド行きでの快適な滞在に繋がった。
もちろん、その職業訓練を受けようと考えた際には、そんな未来は1mmも想定していなかった。予想だに出来ないようなことであった。
でも人生には、こんなことが、起こる。
こういうことがあるから、人生って不思議。
自分の頭で考えつくことなんて小さいな、と心底思う。
人生、何が起こるかわからない。わからないまま起こるがままに、流されてみた方が、思いも寄らないようなすごいことに繋がったりもする。
自分で何でも考えて結果をコントロールしなくては、という組み立て方。
それもうそんなにしなくていいような。
自分では思いつきもしない方へ。
ゆだねた方がおもしろい。
まかせた方がおもしろい。
真実ってきっと「起こる」ものだから。