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Photo by
imasogai
冷凍みかん
さっき冷凍みかんを剥いていた。
キンキンに凍った冷凍みかんの冷たさは、ただでさえ真冬の冷え切った指先に堪えた。
我慢して剥いていたら、ついに指先の感覚が麻痺し、ジーンとした痛みを感じ始めた。
ヒーターで暖めるとじきに治ったので、美味しくシャリシャリの冷凍みかんを食べた。
人間の体は低温化に長く晒されると凍傷になる。
凍傷とは、血行不全が起き皮膚組織が字の如く凍ってしまうという事だ。
それをさらに放置していると皮膚は壊死し切断しなければならなくなる。
あのままずっとずーっとずーーっと冷凍みかんを剥き続けていたら私の指の組織はこのみかんのように凍ってしまっていたのか。
自分が凍るだなんてなんだか不思議だな、とぼんやり考えながら先程のみかんを頬張っている我が子を見てハッとした。
この子、一回カチンコチンに冷凍されてる!
そう、我が子は体外受精で産まれた子なので、
採卵した卵子を精子と受精させたあと、
移植の日まで凍結保存されていたのだ。
ちなみに我が子はマイナス196℃という超低温の液体窒素で一瞬で凍らされていたので、
凍傷とは違い組織破壊は起こらないそうだ。
細胞がなぜ超低温下での凍結なら融解後また元に戻るのか、
受精卵でなく人間そのものをマイナス196℃で凍結したらどうなるのか、
そういった難しい話は各自でお調べ下さい笑
…新年のご挨拶もしておらずでしたが、
ダラダラながらも賑やかなお正月を過ごしておりました。
正月ボケも抜けず、
ぼーっと細胞の神秘なんかを考えている三連休中の私です。
遅くなりましたが新年明けましておめでとうございました。
皆様の2023年が幸せ溢れるものとなりますようお祈り申し上げます。