日記・70:夜明けに向かって
今朝、10時頃、瞬が再度ひきつけを起こしたと母から連絡が入った。
昨夜から入院し点滴を打っているが、まだ完全に回復していないようで、ちょっと大変なことになりそうだ・・
今、自分に何が出来るか、何を優先すべきか、何が正しいのか、何が常識なのか、守るべきものは何か。
自分になくてはならないのは何なのか。
子供にとってなくてはならないものは何か。
自分は何なのか。
今、病院にいる。
慌てていたのか駐車ミスをし、後ろのドアを破損させてしまった。
後ろの壁にぶつけてしまったのだ。
もっとしっかりしないと。
車は走る凶器だ。
瞬はやはりぐったりしている。
気分も悪そうだ。
いつになればよくなるのだろうか。
素人判断をせず、医師の診察に耳を傾けよう。
きっと治る。
絶対元気になる。
瞬の病室に泊まり、翌朝仕事へ向かう。
母がお弁当を持ってきてくれた。
しばしバトンタッチだ。
車の修理も今度出さなきゃだな・・
瞬も、ほんの少しずつ、回復しつつあるかも知れない。
が、油断は出来ない。
一難去ったら次二難、二難去っても次三難だ。
頑張ろう!幸い両親がいてくれて、交代で付き添ってくれるのでとても感謝している。自分一人ではどうにもならなかったから。
そういえばもうすぐ父の誕生日だ。
お寿司食べに連れて行って、赤ワインと黒霧島をプレゼントしようかな。
瞬もその時は元気になっててほしいな。
とりあえず、夕方まで仕事頑張ろう。
顔は洗った、髭も剃った、歯磨きも完璧、お腹はグーグー・・・
瞬、きついけど頑張れよ!
若菜も迎えに行くまで、保育園頑張れ!
昨夜から瞬に付き添い、病院から仕事へ行く生活である。
仕事が終わり若菜を迎えに行き、シャワーを浴びて病院へ。
若菜は父にみてもらい、そのまま病院へ向かい母と交代する。
瞬は、幾分元気になったが下痢が続いている。
嘔吐はなくなったので少しばかり安心だ。
食欲もあり、水分も自分でとれている。
クロワッサンを少しとポカリスエットを口にしてくれた。
けいれんの原因を調べるため、脳波の検査があり、完全な睡眠状態にするのに少し時間がかかった。
このまま問題や異常がなければ、やっと退院出来るようだ。
瞬の上に、家族の頭上に、一日も早くお日様が昇ってほしい。
太陽は、全ての人を平等に照らしてくれる。
希望の光を与えてくれる。
小さな子供にも、働く大人にも、辛い思いをいている人も、お金がたくさんある人も、泣いている人も、ガッツポーズを決めてる人も、山の頂から見渡す人も、トンネルの中の人も、教える人も、教わる人も、戦う人も、平和を祈る人も、全ての人が今日という日を終え、明日が訪れ、やがて生まれた意味を知るだろう。
大変な時ほど笑おう。
うまくいってる時こそ気を引き締めよう。
明日が、今日という日より、幸せな日となるように!