『幸福な王子』 レビュー②
Oscar Wilde, The Happy Prince レビュー②
越冬つばめが黄金色に光る王子の巨像の肩にとまった。その像には生前の、王子の魂が宿っていた。
“Will you not stay with me for one night, and be my messenger?”
つばめは王子の願いを聞き入れる。一晩は二晩へと増えていく。つばめは、剣の束に埋め込まれたルビー、両目のサファイア、そして全身に施された金箔のすべてを一軒一軒に届けて回る。黄金色の王