仕事を自由に選ぶことができない世の中にドロップキック
自分のやりたい仕事に就けている人はどのくらいいるのだろうか。
私は高卒で就職した。
高校の就職紹介室には薄いバインダーに限られた求人だけが載っていた。その中から自分に合う企業を見つけるのだが、収入、休日、福利厚生など一つ一つくまなくチェックしていた。
そして、希望する企業を第三希望まで書いて提出する。
学校側は成績や内申を元に生徒が就職採用試験を受ける企業を決めていく。つまり第一希望の企業が他の人も希望していて自分より成績がいい人ならば試験を受けるための椅子はその人に与えられる。
私はこの方針に納得いかなかった。が、教師が言うには「好きな職場につきたかったら成績上位でいればいい」という言葉だけだった。
確かにそうなのかもしれない、だが成績だけで採用試験を決めていいものなのか。果たして企業が求めている人材と言えるのか。
例えば成績はよくても人と話すのが苦手な人が有名百貨店を受けて採用されたとして、一日中笑顔でお客様にニコニコ対応できるのだろうか。
つまり高校は成績や内申だけでなくその生徒の性格や得意なものなど考慮しながら、就職先を考えなければいけないのではないだろうか。
私が就職したのはもう20年以上前だが、今も高校での就職活動は同じようなシステムなのだろうか。
だとしたらいち早く若者たちの将来のためにも改善してほしい。