別荘はムダだと感じた。別荘が欲しかったのではなく、別荘のような家に住みたかったのだ。
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前回のお話
友人が教えてくれたログハウス風の一戸建ての家は九十九里にあった。
別荘とは、自宅とは別の「もうひとつの家」のこと。
このときの私は、「別荘を自宅にする」という考えはまったくなくて
自宅は自宅で置いておいて、他に別荘物件を探していたのだった。
完全に銚子から大網に引っ越すのは、このあとの話。
友人の家の近所のログハウス風の一戸建て物件は、
これまたその友人の知人が家主さん(不動産会社の社長)だったから話が早い!
まずは内覧。
うん、悪くない。
仕切りがない部屋が2つほどあり
トイレ、お風呂、洗面、キッチン
玄関は広い。
平屋の一戸建て。
駐車場あり。
ログハウスっぽい雰囲気にときめいた!
もちろん、湯布院の別荘のような広さや豪華さはないけど、
最初の一歩の別荘としては、いいんじゃないかな?と思った。
ただ、やっぱり自宅以外に別荘を持つということは、お金がかかるわけだ。ここが二の足を踏むところ。
最初の敷金、礼金+毎月の家賃8万(くらいだったと思う)
そして、エアコンや照明も必要なわけで。
自宅があるからね、ここに来るのはそんなに頻繁ではない。
たま~に来る家に、こんなにお金をかけられない!
でも、別荘が欲しい!
うーむ。
と、ここで葛藤する。
誰か一緒に借りてくれないかな?
私が使わないときは、誰かに使ってもらうといいのでは?
そしたら、使いたい人たちで家賃をシェアすればいいかも!
と思いつき、早速九十九里の友人に相談すると、
「そういえば、Nちゃんがサロン物件探してたかも!」と。
うまい具合にことが運ぶ。
私の願いがスルスルっと叶っていく。
こうやって、トントン拍子でことが運ぶときは、
それいけ!それやれ!というサインだと私は思っている。
私「じゃあ、Nちゃんに聞いてみて!」
友人「Nちゃん、気に入ったから一緒に借りるって!」
決めると早い。
行動すると早い。
笑っちゃうくらいうまくいくw
あっという間に家賃をシェアしてくれる人があらわれた!
彼女は占い師で、自宅以外でイベントや鑑定ができる場所を探していたんだとか。
そんなわけで、敷金、礼金、家賃、水道、ガス、電気、エアコン、照明を2人で負担することになった。
まあ、ふたりとも自宅があるので、ここに住むというわけではなく、イベントや鑑定、ワークショップや講座など、主に仕事に使う場所という感じだった。
ここを借りて2ヶ月目あたりから、少しずつ違和感を感じるようになった。
というのも、まだ1度も泊っていなかったのだ。
別荘だというのにw
布団もないし、wi-fiもないし、
ついなんでもそろってる自宅に帰っちゃうんだよねw
別荘でも生活したければ、
ある程度の家具や家電や生活用品は2セット(自宅と別荘)必要になることなんだな、と。
実際に別荘を持ってみて気づいたのだ(遅い?w
やっぱり家具家電の2セットはとてもムダな感じがするから、
別荘を持つのではなく、別荘を自宅にしようと思った。
「あの湯布院の別荘のようにステキな家を自宅にしよう」と。
夢はふくらみ、あの湯布院の別荘みたいな家に住みたい♪
そんな賃貸物件あるかな?あるよね♪
と、ワクワクする一方で、現実的な問題もあった。
理想の物件が見つかったら引っ越すことになるわけで、
自宅は持ち家だったから「家を売る」という初めての体験をすることになる。
誰にたのめば家を売ってくれるのか?
このときは、さっぱり見当もつかなかった。
そして、このとき銚子の友人と共同経営をしていたお店があった。
交代で出勤していたお店。
私が引っ越した後のお店の運営をどうしたらいいのか?
まあ、いろいろ考えないといけないことはあるものの
その前に理想の物件が見つからないと始まらないわけで。
まずは、ステキ物件を探すという行動をして、
見つかったときに、また考えることにした。
つづく。
実は、故郷を離れることにほっとした自分もいた。