「あったること物語」 8 不動明王
不動明王
うちの母が、こんな話もしてくれました。
亡くなった育ての母、おとら婆ぁさは 不動明王様を信仰していたそうです。
『お不動さん』の愛称でも親しまれているのですが、背中に燃えさかる炎を背負った、怖い顔をした神さまです。
お願い事を聞いてくれる神様だけれど、真っ当な心根で修行を続けないと、罰をお与えになることもあるという 強い神さまなのだと、母はおとら婆ぁさに教わったといいます。
日本各地の修行場や、滝の水を浴びて行をする滝壺などに、不動明王の尊像が祀られているの