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大好きなひと
その人に会えたら死んでもいい。そう思える人がいる。
作家の西加奈子さんだ。
辛い時、悲しい時は必ず彼女の作品に逃げ込むし、ラジオやテレビなんかで彼女の口から言葉が出てくるとくらくらしてしまう。
本当に冗談抜きで彼女に直接会うことができたらわたしの人生は十分に実りあるものだったと思えるだろうと思っている。
この間、ふとなぜこれほどに彼女に惹かれるか考えてみた。
—その人の弱さを絶対に他の人の物差しで測ろうとしないからだ。
彼女の作品に触れるたび、自分の弱さは自分だけのもので、他の人の辛さや悲しみと比較することなく大切にすべきだと気付かされる。
わたしは元々、「他の人はもっと辛い思いをしてるんだから辛いとか思っちゃいけない」とか「あの人はなんであんな小さいことで悩んでるの」とかバリバリに思ってしまうタイプだった。
でも、彼女の作品を通して気づきを得て、自分の弱みや他人の弱みを尊重したいと思えるようになった。
弱みを尊重することで自分を大切にできるし、他人にも優しくなれるような気がする。
なによりも前より格段に生きやすくなった。
西加奈子さん。あなたの作品や言葉に出会い、人間ひとりひとりがどれほど違っているか、そしてその違いがどれほど愛おしいかを知りました。そしてどれほど自分が大切で愛すべき存在なのかを知りました。本当に、本当にありがとうございます。
この言葉を直接彼女に伝えられる日が待ち遠しい。