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【守護霊と喋るやつ】ロシアとウクライナ【因縁による恵みと災い】
今日は一年半以上続いているロシア・ウクライナ情勢について、筆者ハロムが気になっていることを余すことなく守護霊に訊いていきます。
戦争が始まった動機、理由、いつ終わるのか、未来はどうなるのか、などなど、忖度なしで何でも訊いて、明らかにしてきます。
戦争のあらゆる側面を知ることは時代を知ること、私たち自身が置かれている人生の状況を知ることに繋がると思います。守護霊から見どころあるお言葉をいただきましたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
質問者:アニヤハロム💎(守護霊にあらゆること訊きまくりのユル~い霊能力者)
回答者:ペドロ🗡️(スタメン守護霊。宗教家800年選手。辛口でよく怒るけど激励もあり)
戦争の終わりと始まり
💎:まず最初に聞きたいのは、この戦争はいつ終わるのかってこと。
🗡️:あと三年、というところだろう。
💎:あと三年は長すぎる…。
🗡️:3年後、日本人の君たちにはそこまでの影響は及ばない。
💎:戦争が終わらないんじゃだめじゃん。ウクライナやロシアも疲弊する。
🗡️:余力があるからしていられるのだから、放っておけばいい。
💎:いつもより冷たいね。じゃあその理由を解くためにも質問するよ。まずこの戦争はなぜ始まったの?
🗡️:ウクライナ側、というよりゼレンスキーが火をつけたためだ。
💎:ゼレンスキー氏が原因だと。それはどういう意味で?
🗡️:ゼレンスキーはもとよりプーチンと素質が似ているが、馬が合わない。近寄れば友にもなれるが、今回は敵同士になったようだ。
💎:つまりプーチン氏が気に入らなかったの?
🗡️:それもある。もとより大統領としてあまり信条のないゼレンスキーは、当選したからには何か武勲をあげなければと焦っていた。そこで目近にあったクリミアに手をつけたが、それがプーチンの気を逆撫でした。プーチンは周囲には、ゼレンスキーを馬鹿にしたような態度を取っていたが、所詮は似た者同士であるため、彼の動きには過敏に反応する。
💎:その話だと、ロシアとウクライナの国のあり方は、戦争の動機とはまったく関係ないってことになるよね?
🗡️:ないと言えばない。基本的に、両者には争う理由がない。どちらも経済的には同等であり、人種にもさほどの違いはない。ウクライナは独立してから日が浅く、ウクライナとして独自の文化と言えるほどのものはまだ作れていなかった。
💎:それは世界の人が分かっていると思うけど、でもすでに一年半、戦争は続いているわけで、あと三年も同じ動機のまま戦争は続けられるの?
🗡️:両者はどちらも引く気がない。しかし最近では、内心ゼレンスキーには迷いが出ている。引くか引くまいか。プーチンの方も無闇に勝つまで続けたいわけではなく、ゼレンスキーがどう出てくるか注意深く見張っている。
💎:どちらが戦争を終わらせるの?
🗡️:どちらもが終わったと思えるタイミングで終わる。本来、どちらかが終戦を呼びかけるような終わり方は、戦争ではあり得ないのだ。戦争はどちらもの力が拮抗していなければ起こらない。よって、両者の競り合いが緩んだその瞬間に終わる。
大統領と国家のあり方
💎:それが3年後なわけか。でもこの話だと、両方の国民はプーチンVSゼレンスキーの喧嘩に巻き込まれているだけってことになる。これは納得しているの?いや、できるわけはないんだけど…。
🗡️:意識上、納得はしていないが、その大統領たちを選んだのは自分たちなのだ。心の奥底では仕方ないと納得している。
💎:でもロシアでは、強権政治のせいで投票にも意味がなく、絶対に他の立候補者たちが勝てない仕組みになっているんだよ?デモをすれば逮捕される。
🗡️:20年ほど前ならできたはずだ。デモも政権を転覆させることも。その時に放置して、今ではもうすっかり力を奪われてしまった。だから若者たちはロシア、もとい年上たちが残した負の遺産から逃げ出そうと必死になっているのだ。
💎:ウクライナの方はなぜゼレンスキー氏が勝ってしまったんだろうか?
🗡️:ウクライナの独立は自分たちで勝ち取ったものではない。ソ連が崩壊したことで自動的に成し得たものだ。だから国民は誰が大統領になろうがあまり興味がなかった。投票でも、一番目につく者、面白い者、自分の好みなだけで投票する者がほとんどだった。よって統率力のない候補者が選ばれてしまう。
💎:日本だって好みなだけで選んでる人はいっぱいいるよ?何も違わないよね?
🗡️:日本には日本人という自治がある。ウクライナは多民族国家であり、国民にはウクライナ人という意識が薄い。それよりも個々に家族としての民族でまとまる、という認識の方が強いだろう。
💎:自治の力がそこまで無い、ということだね。それは多民族国家の弱い部分でもあるよね。ロシアだって多民族国家なのに、プーチン氏はどうやってまとめたの?
🗡️:プーチンは君が見ているよりもずっと力は持っている。手に余るほどのエネルギー、彼ですら制御をしくじりそうになるほどの量なのだ。以前にいた統率者の気を借りて動かせる生まれ持った能力と、プライベートの素顔は民衆が思うよりも親しみやすい表情をしている。
💎:色々聞きたいことが増えた。以前いた統率者の気を借りて動かせる能力ってのは何?
🗡️:時の権力者たちの動きを読み取れる一種の霊能力に近いようなものだ。君がこのように宇宙に住む者と話せるように、彼もまた、すでに生きていない権力者の考えややり方をまるで降霊でもするかのごとく読み取って、それを自分のものにする。そうすることで強大なエネルギーを制御できるようになった。
💎:なるほど…じゃあ次はプーチン氏のプライベートを教えて。
🗡️:彼はメディアが書いているような悪魔的、残虐非道な性格ではない。案外、植物や動物などが好きで、自然の中にいることを好む。幼少期は雪遊びなども好んでいた。信心深く、信仰心に厚い。人に知られたくないため行かないが、許されるのなら教会にも通いたいと思っている。
💎:なぜ知られたくないの?
🗡️:近代的でないし、自分が神に祈っている姿を見られたくない。いざという時は神頼みで逃げるような権力者だと思われるのではないかと。彼は用心深くまた注意深い。周囲の自分を見る目は常に気にしている。
💎:ロシアは共産主義なのに宗教を廃絶しない理由がやっとわかった。彼自身が信徒だったわけだね。
🗡️:彼は共産主義や独裁主義というより、ずっと王権主義だ。王は古くから神の力を借りてきた。宗教を認めているのはプーチンにとって何も不自然なことはない。
💎:まるでロシアを帝政だったあの頃に戻したいみたいだね。
🗡️:皇帝家族が根絶やしにされてしまった革命を心のうちでは憎々しく思っている。
💎:これとゼレンスキー氏が似た者同士ってのが信じられないんだけど…。
🗡️:この場合の似た者同士とは好みや性格ではない。立っている視点が同じ、価値観のレベルが同じという意味だ。
💎:能力は関係ないんだね?
🗡️:ない。引き合うものを持っているから戦争が起きた。
💎:引き合うものって?
🗡️:どちらも自分の成果が欲しい。成功を積んだという勲章にこだわりを持っている。何かを成したことを自慢していたいタイプの人間なのだ。
現状 - 私たちが学ぶべきこと
💎:だいぶ分かってきたよ。そりゃあどちらも根本では戦争したがりなタイプだね。では今の両国の状況を教えて。ロシアの進撃からウクライナの反転攻勢があって、今はまたロシアの反撃がウクライナを押し返している拮抗状態にあるけど、被害はどの程度なの?
🗡️:被害としては無論ウクライナの方が大きい。一般人死者数はウクライナが多いが、軍人の死者はロシアが4割程度多い。ロシアはいつも誇大報道をしているが、実際兵士はかなり死んでいる。しかしどれだけ投入しても補充があるので攻撃は続ける。プーチンは国土が欲しいわけではないため、進軍しようとは思っていない。ただウクライナが適度に消耗するように各地から少しずつ攻撃を仕掛けている。
💎:ゼレンスキーとの小競り合いが目的なんだから進軍しないのも納得だよ。でも一般人の命を考えずに消耗させるためだけに攻撃してるのを許すことはできない。ウクライナの人の住む場所や安全を壊してるのは事実だよ。
🗡️:その考えは二人にはないのだよ。自分たちさえやりたいことができればそれでいいのだ。未来を考え投票しておくべきだったが、今嘆いても仕方がない。
💎:権力者と国民どちらにも非があるって言いたくない。でも言わざるを得ないのが悔しい。
🗡️:非がある、という考え方は本来はない。成るべくして成った。起こるべくして起こった。そういうこともある。
💎:この戦争もそうなの?
🗡️:戦争は一人で起こせるものではない。多数の因果、多数の手を借りて引き起こしているのだから、それは避けられない運命に変わっていくということ。
💎:多くの人の選択の結果だったってことか。
🗡️:多数の選択の集まりが、強力な因果関係を生む。戦争とはそういう良い例だ。
💎:実際、ウクライナの国民は今の状況をどう考えてるの?
🗡️:最初は大したことだったが、今はもう国民さえ慣れているところもある。恐怖心を持ち続けることはできないため、どこか楽観視して余裕を作ろうとする。一種の逃げだが、頑張ることよりも忘れることを選んで生きる人が多い。
💎:ロシアは?メディアはナチスのせいでこうなったとか、そんな報道ばかりしているようだけど。
🗡️:ロシア国民はもとより、戦争をしていることなど気にしていない。
💎:こんなんで、戦争が起きた意味なんてあるの?
🗡️:ある。世界が自国の状況を見直すことになった。輸入や食糧事情、エネルギー事情。困ることが増えたせいで、直さざるを得なくなっただろう?どれだけ脆弱な方法に頼っていたのか。ほとんどの国が自立しているとは言えない状況に置かれていたことに今まで気づかなかった。しかし今は違う。
💎:ムカつくけどその通りだよ。ロシアとかが偉そうにしてるのはムカつくけど、原油とか輸入品も高くなった。最近は生活が目減りしてるのは誰でもきっと感じてる。もう少し自分たちのことを考えないと。
🗡️:何が起きても相互作用だ。まず見るべきは足元ということ。
数奇な人生を選ぶこと
💎:じゃあ次は直接的な話じゃないけど、謎の死をとげたプリゴジン氏と、隣国のルカシェンコ大統領について聞こうかな。プリゴジン氏は暗殺?
🗡️:あれは事故死だ。
💎:こんなタイミングよく事故ったの?
🗡️:プーチンは彼を殺そうとは思っていなかった。彼を気に入ってさえいた。街で行進をした時も、厄介とは思ったものの本気で止めようとはしなかったし、ワグネルのことも取っておきたかった。しかし行進のせいでそばに置いておくことができなくなったため、仕方なくしばらくは大人しくさせることにしたが、その間に事故を起こしてしまった。プーチンも訃報を聞いて、まずは他の者の暗殺を疑ったが検証でそうではないと分かった。
💎:なんでこんな時に事故るんだよ。紛らわしいんだよ。
🗡️:もともと彼は60代が寿命という人生計画だった。死に様までは決められてはいなかったが、あれで妥当なものだろう。
💎:人殺しまくっといて事故で妥当なんか。
🗡️:もとよりそんな人生を選んで生まれてきているのだから責めようがない。
💎:こういうとこが嫌なんだよ、自分で人生を選んでるっていうのが。楽しい人生ばっかじゃない。人に危害を加える人生も選べるのが腹が立つ。
🗡️:多様な経験をするための星なのだから、喜怒哀楽や愛憎離苦で完全体なのだ。
💎:ショイグ国防大臣とゲラシモフ参謀総長を名指しでディスってたけどあれは大丈夫だったの?
🗡️:二人はメディアが言うほどプリゴジンについて何も思っていない。うるさいやつだとは知っていたが、プーチンが好きにやらせていたし、自分たちは自分たちの仕事を遂行するだけで、関係はあまり持っていなかった。もちろん事故死にも関与してはいない。
💎:じゃあ次。ルカシェンコは何しに来たの?
🗡️:彼は気運に乗るのが上手い。乗りこなすだけで大統領の地位まで来た。
💎:それはそれですごい勘だね。なんでそんなことができるの?
🗡️:人の感情や行動の機微を見ることに非常に長けている。
💎:ベラルーシの人々はいいとは思ってないよね?
🗡️:彼らもまた、誰が大統領であるかに関心がないのだ。自分たちの生活もいつも苦しい。誰が大統領であろうがどうせ何も変わらないとはなから諦めている。
💎:ルカシェンコは大統領になって何がしたいの?
🗡️:ただ旨い汁を吸って一生を安泰に終えられればいい。
💎:野望とかはないの?どこにでもいい顔して二枚舌な人じゃん。
🗡️:それは安泰に終えるための本人なりの策であって、本来はプーチンや西洋諸国のこともどうでもいいのだ。
💎:これからベラルーシはどうなるの?
🗡️:このままではいられない。戦争が終われば近隣諸国から責められ、国力は今よりも低下する。政府も解体される動きが始まり、ルカシェンコもいずれは失脚する。安泰な生活など、長いものに巻かれ、欲に駆られた時点で無理なことだ。
💎:聞き忘れた。プーチンとゼレンスキーは終戦後どうなるの?
🗡️:プーチンは失脚はしない。なぜならロシアの政治家がプーチンを選んでいるからだ。そして彼らはどれだけ他国から反感を買い、何を要求されたとしても応じなくていいという絶対的自信を持っている。広大な国土と資源があれば輸入が無くなっても、今の人口など簡単に養えるからだ。プーチンだけでなく、ロシア政府そしてロシア人は、根底のところではロシアに依存し、他の国のことなど目にも入らない。自分たちの繁栄を築くことだけを考える国民性がある。ロシアもまた多民族国家であり、ロシアという国家を応援することが、自分たち固有の民族の繁栄を支えることにもなると知っているからだ。
💎:確かに、あれだけの国土なのに1.4億人しか抱えていない。意外にも超鎖国的な性質があるんだね。そしてこっちは多民族国家が一つの国としてまとまって成功している例になっているわけか。
🗡️:ロシアの政治家の中には少数民族出身の者もいる。プーチンは少数民族に対しても圧政を強いていない。この国に賛同するならば誰でも歓迎する。それがウクライナ人であっても。彼は身内にはかなり寛容な面がある。
西欧とアジアとの関係性
💎:ロシアは実は柔軟かつ巧妙なやり方でここまで勝ち上がってきたんだ…。でもアメリカやEUの国々はロシアに好き勝手動かれるのは嫌なはずだよね?どうしてロシアは応じなくてもいい自信があるの?
🗡️:その国々にはすでに国力がないことを知っているからだ。
💎:アメリカすら?
🗡️:アメリカすら。彼らは隠しているだけなのだ。自分たちの国には財力がないこと、軍事力が弱まっていること、資源の確保が難しく国民の生活を維持するだけにかなりの労力を割いていること。
💎:でもアメリカは兵器供与とか軍事に予算を大幅にかけてるよ?
🗡️:軍事にかけている分、他の部分を削っている。予算とはそういうものだ。その分を追加で確保できるわけではない。だから国民の負担は大きくなって分裂を引き起こす。医療保険制度もない、子供への手当てもない、医療業界や警察にも汚職が広がる、いまだに銃社会によって起こる犯罪に対処もできない。犯罪は国が衰退する要因にもなるのに、今まで誰も対処ができなかった。これは自分たちの見栄や欲によって後回しにしてきた結果、つけが回ってきたのだ。
💎:なぜそこまでしてウクライナを応援するの?本当はジリ貧なのに。
🗡️:力を誇示したい。彼ら(米政治家)は国民のためなど考えていない。彼らは、我々はまだ戦える、世界を動かす軍人であると思っているが、もはや痩せ我慢であることはどの国にも気づかれている。
💎:戦争が起きてからはどの国も同じ理由で大変にはなっているけど、中国とかアジアはどうなの?
🗡️:だからプーチンは素早く手を打っている。中国ともインドとも良好な関係を築いているではないか。同様に、日本に対しても彼らは敵対的ではない。日本には軍事力こそないがロシアと同じく強固な自治があり、学力や法律、商売における水準も高く、一億人強しかいない国とは思えない国力と財力を維持している、と彼は考えている。彼は根本的に、賢い国が好きなのだ。反対に自分が馬鹿だと思っている相手、例えば欧米諸国、そしてそれに何も考えず付き従っている中東のいくつかの国やアフリカの国のことは舐めている。日本は舐められる相手ではない。アメリカへの見せしめに攻撃することもない。
💎:軍事力がないのは舐められる要因じゃないの?
🗡️:日本はアメリカに依存し脱却できないと国民が思い込んでいるだけで、実際はそこまで依存していない。何度も言うように大戦前から自治があった。それはアメリカの力をもってしても崩せなかった強固なもので、むしろ戦争がその自治を強めた。日本は簡単に入れる島ではないのだ。それはいかなる国家でも難しい。日本は日本人が思うほどアメリカにつけ入らせてはいない。米軍基地など、むしろ置かせてやっているくらいに思えばいい。
💎:そんなこと考えたこともなかった。どうしてアメリカにべったりな国だと、国民が思っちゃってるんだろう…?
🗡️:そう報道しないと、アメリカに文句を言われるのが嫌だからだ。アメリカは何でも自分たちの力が及んでいないと気に入らない性質がある。
💎:でも米軍基地の移設とか沖縄の人たちはいいようにされて、大変な思いをしているのに日本は逆らえてないよ?
🗡️:政府にとってはやはり沖縄は異民族の異国だと思っているところがある。そして琉球民族もまた、大和系民族とは馴れ合いたくないとどこかで思っている。だから政府も本腰を入れて対処をする気がないところはあるが、沖縄県民の中にも米軍基地があることで潤っている者はいる。だがそれは県民の間でも言ってはいけない暗黙の了解なのだ。
💎:なるほど。確かにこれは解決しないね。
因縁と将来
💎:話を戻すけどアジアにはさほどプーチンの意識は向いていないとわかった。ではゼレンスキー氏はこれからどうなる?
🗡️:彼は戦争が終われば自分から退く。荒廃したウクライナを立て直せるだけの器量はない。国力が下がったところでロシアに諸地域が併合され、残るのはベラルーシ側の北部と中央部、西部。あとは取られる。
💎:ウクライナの人々はどうなるの?
🗡️:併合されていない地域に引っ越すか、ロシアのウクライナ系住民になるか、国外へ移住するかの選択を迫られる。プーチンはどれでもいいと思っている。もとよりウクライナ人をロシア人にすることは目的ではないからだ。
💎:国は解体されることになってしまうんだ…。
🗡️:すべてではない。ウクライナ、というよりも個々の民族が死に絶えてしまうことはない。文化も、失われたように見えても消え去ることはない。どこかで脈を繋いで生き残る。それが人間の命というものだからだ。
💎:ウクライナの音楽とか文化が好きだったんだよ。ハロムはスラブ民族を応援したい。スラブの人たちがいつか自分たちの土地を持つことを悲願としているのを知っていたから。ウクライナがこんな形になってしまったのが、本当は悲しくてしょうがない。ハロムはスラブ人だったことはないのに、色々な国に翻弄される彼らに共感してしまう。
🗡️:彼らの想いが君の故郷を求めた思い出と重なるのだ。しかし、君と彼らは違う。彼らは翻弄される人生を選んでいる。戦い、相手を克したり、また打ち負かされたり、それをやりたくて生まれてきた者も大勢いる。悲壮な顔をしているかもしれないが、逃げないのはそれが彼らの目的で人生の本意だからだ。
💎:辛くても?
🗡️:そうだ。この世界は、辛さと楽しさ、酸いも甘いも乗り越える体験があってこそ。だから過度な心配や憂慮はいらない。思ったことは間違いではないが、そればかりに気を取られていてはいけない。
君たちは今の人生で何ができる?それを考えなければ生まれてきた意味がないではないか。
💎:その通りだね。では欧米がどうなるかも聞いておこう。国力が低下しているとのことだけど、終戦後どうなっていくの?
🗡️:終わったら終わったで、ロシアにもウクライナにも無関心だ。またロシアから資源の輸入を再開する国もある。ロシアが今までの均衡を破壊したことで、余計に国内の生活環境が悪くなってしまった欧州の国はたくさんある。次のツテ探しに奔走することになる。ヨーロッパというのは、隣国や別のヨーロッパの国に持ちつ持たれつの関係で国力を維持してきた国ばかりだ。どこかが苦境に陥ればドミノ倒しのようにどこもかしこも困難が降りかかる。
💎:もうどうなってもロシア一人勝ちの様相だね。NATOも機能しないわけだ。
🗡️:NATOとは、元々これ以上戦争が起こらないという体で発足したチームだ。戦争は起きない、起こそうとも思わないだろう?という水面下の取り決めでしかない。どこかの国を抑え込むような力は最初からない。
💎:世界の他力本願な弱いところばかりに直面するね……ではロシアとウクライナの近隣諸国はどう?戦争から一年半、戦火から逃れるため、ポーランドやモルドバ、ルーマニア、もちろん他の国にもウクライナ難民が流れてきている。徴兵を逃れるためにカザフスタンやジョージアなどの国にはロシア移民が住み着いてる。アパートや車、生活物資がその人たちの手に渡って地元市民の生活が不便になっているのは事実で、どの国もだんだん疲れているのが心情だと思う。最初は助けなきゃと思っていても、祖国をウクライナやロシアに奪われている気持ちになっている人まで現れているよ。
🗡️:そこが持ちつ持たれつの因縁というものだ。奪われている気になるのは勝手だが、それまでは自分たちもウクライナやロシアに恩恵を受けて生活していたのではないのか?食糧や資源の輸入だけでなく、仕事を求めてロシアやウクライナに移住する近隣の人々はたくさんいたはずだ。自国でどうにかならないことを、そこで奮闘せずに他国へ移ることで簡単に解決していたのだから、自分たちがそうされても筋合いは取れている。それが嫌ならば自分たちが移民として他の大陸へ移るしかない。そこで背負う苦労でやっと均等になる。
💎:これで公平性は保たれているということなんだね。受け入れがたいんだけど、宇宙はそういうものだね…。
🗡️:因縁とは金の貸し借りのようなものだ。借りた金は返さねばならない。返済逃れや踏み倒しは許されない。天はすべてを見ている。楽に縁を借りられると思ったならばそれは間違いだ。縁とは力、互いにその力を流し合わねばならない。
💎:では中国、日本、韓国、インドなどアジア地域はこれからどうなっていく?
🗡️:日本は戦争が終われば経済悪化などは多少解消されるが、力関係の変化によって戦争前までには回復しない。欧米の力が下がったことにより、そこと関係を持っていた企業やシステムは厳しくなるだろう。そこは時間をかけて、アジアなどと関係を結び直して回復していくしかない。中国も今までより力をつけるようなことはない。米国が力を下げなくとも戦争前から国力財力ともに世界第一位の国だった。その地位は変わらない。韓国は米国依存が日本よりも大きいため経済的には不安定になる。軍事力も下がるため、米国も韓国軍との軍事演習などはやりにくくなる。インドは力をつけに来る。ロシアとも関係を強化し、今まで足りなかった軍事力をつけ、ビジネスの世界にはより一層食い込んでくるだろう。インドは世界各国に華僑のようにインド系市民がいる。彼らからのスキルや経験を得て、世界でも存在感を高めてくる。
💎:では最後に、これから、もうこの手の戦争を起こす国はいなくなる?
🗡️:少なくともアジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸ではない。アフリカと中東はいまだ情勢が不安定なため、戦争は起きやすいが、多額の兵器供与などは受けていない。個人や団体でアメリカなどから兵器を買っているに過ぎないため、広範囲を巻き込んだ大戦には発展しない。しかし難民の数は上昇する。これからも先進国への難民の流入は止まらないだろう。
💎:イギリスのように、難民受け入れを停止する動きも出てきているけれど?
🗡️:一国だけがそれをしても意味がない。難民キャンプなどから集団で疎開してきたとして、受け入れられた国で仕事を得たり言葉を覚えたりすれば次第に難民ではなくなり、また違うヨーロッパの国に、今度は出稼ぎ労働者として移っていけばただの移民になる。そこで二世三世など世代が変わればヨーロッパ市民になる。そういった繋がりから逃れることはできない。
💎:なぜ逃れられないの?
🗡️:今までヨーロッパの国々は自分たちが、アフリカや中東に勝手に鉄道を引いて都市を建設し、まるでその国の人間かのように住んでいたではないか。ならばなぜ、自分たちがそれをされて憤慨する理由があるというのだ?多民族国家としてまとまればいいだけのこと。今は協調を学ぶ時だ。自分たちの生活を奪われたと憎しみを増幅させるより、難民だろうが移民だろうが、誰の手を借りても力を回復しなければ衰退するだけだ。
💎:ヨーロッパは今まで培った素晴らしいものがたくさんあるから、それを守り切ってほしいって思うよ。そこに血は関係ない。賢く強い文化は生き残るって信じてるから、人種の違いなく継承していってほしいよね。
🗡️:外から違う価値観を持った人がくれば、また優れた方法も編み出せる。文化とは思念の中に息づくもの。本来は誰であっても継ぎ託していけるものなのだ。