マリオ・ベリーニの呪縛。
ほとんど寝ないので、夢を見ない。今日は慣れない仕事で終わり時間を大幅に超えてしまって疲労が溜まったので、椅子で少し寝た。
夢の中の俺は五反田にある東京デザインセンターの裏庭にいた。確かあそこには作りつけの植木鉢があって、バラが咲いていた記憶がある。グレーのコンクリートに真っ赤な花が点在していた印象がある。
昔、マリオ・ベリーニ設計の横浜ビジネスパークで撮影したことがある。特徴的なベリーニの建築をどう撮るか悩んで、結局あまりうまくいかなかった。
翌日も早朝から撮影だったので近くのホテルに泊まった。部屋に入るとベリーニがデザインした象印の電気ポットが置かれていて、「一日にどんだけベリーニを俺に見せるねん」と、ハマッコの俺は憤慨した。
という無駄な思い出話を挟みつつ、夢はベリーニ設計のデザインセンターがボンヤリと確認できただけで、特にストーリーはなかった。赤い花からの連想ではないけど、つげ義春テイストのビジュアルだったかもしれない。
たぶん、知り合いから「昨日、五反田にいませんでしたか」とメールで聞かれたことが原因で、俺の頭の中で五反田と言えばデザインセンターかケンコバさんくらいしか思い出す情報がないというだけなのだ。
多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。