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8.最初のお仕事の話(ロスト・ユニバース)

コンテストで自主制作セルシェーディングロボアニメが賞を受賞して
トントン拍子にTVアニメのお仕事をすることになりました。

実に運がいい!
しかも、フリーランス初仕事!
クライアントのDoGAさんとは、コンテストの繋がりで仲良しだったので、初仕事でも緊張することもありませんでした。

当時の僕はデザインとモデリングが得意でしたが、アニメーションはまだまだだったので(当時の僕は全てに置いて自信がありましたがw)
当時、CGメカのアニメーション、エフェクトにおいてはCG界では第一人者でありトップであったDoGAの森山昇一さんがアニメーションを担当してくださった事で、色々勉強になったし、現場に迷惑をかけたり、恥をかかずに済んだなと思っていますw

ソードブレイカー

なにしろ、アニメに関してはなんの知識もないただのアマチュアですからね、、プロの今だったら腰が引けていたような気がします。
いや、ソレ無茶でしょw、無理無理、、って感じで。

オファーがあったのは12月?なんと4月から放映
かなり現場的には切迫していたのですが、最初なのでそういうものか?とおもっていましたしねw

図々しく臆する事なく引き受けられたのは、知識が無いアマチュアだった事、若さゆえの根拠の無い自信が有ったからだと思います。
窘めてくれる先輩も居ませんでしたしねw

しかも、今ではTVアニメのメカが3DCGなんてのは珍しくも無いですが
恐らく、TVアニメのメカがセルシェーディングの3DCGというのは初めての試みだったと思います。

ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/ロスト・ユニバース

ロスト・ユニバースが現在のアニメ作品と全く違うのは、
セルアニメだったという点です。
セルパートとの合成は出来ず、CGパートはCGだけ
コンテ絵面で作ったモノをビデオ編集で入れ込む。
逆にこの制限のお陰で割り切りができて変な欲が出なくて良かったのかもしれませんw

結果的に、(僕個人は)そこまで大変!という事もなく、作品にしっかり貢献できたのではないか?と思っています。
森山さんのアニメーション+エフェクトも超最高でした!

しかも僕は初仕事でメカデザインデビューをしてしまいます。
将来はメカデザイナーになる!この夢が、TVアニメ一発目であっさり叶ってしまったのです。
CGの神様、アニメの神様、渡部監督、ホントありがとうございました!

デスクラウド 僕がデザインしたメカ

僕のメカデザイン初仕事は、ゲストメカ 
汎用ロストシップ「デスクラウド」
いや、今見ても結構カッコよくないですか?w

コレが評判が良かったのか、各種ゲストの宇宙戦艦や
最終的にはなんとメインである、ラグドメゼギス、ネザードというメカもデザインさせていただきました。

3DCGバーターであったというのもあるでしょうけどねw
この時、このタイミングだったからやらせてもらえたのでしょう。

まぁ、、でもプロの現場です、
通用しないモノは放映させてもらえないでしょう、
アマチュアでの数年間の修行の成果ではあったと思います。

前にも書きましたが、高校卒業してアニメ会社の門戸を叩いていたら
この未来は無かった気がします。

意識低い系だけど、手数多い系で成功したパターンですね。
そういう事もあるんですね。

そういえばこの時はインターネットもISDNだったので
ネットでデータを送る事ができず、紙の設定を郵送で送ってもらったり
納品などはCD-Rに焼いて送っていましたね。
あと、AfterEffectも無かったので、カットは全部一発レンダリング、色補正もしていませんでしたね。
今では考えられませんw

もし機会がありましたら、ロスト・ユニバースを見てみてくださいませ。

さて、1998年の秋、ロスト・ユニバースも放映が終了、凄く楽しかった!、次のお仕事はどうしようかなと考えている頃、またもや人生の分岐点が訪れます。

ホント、この頃は次から次へと怒涛の変化なのです。

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