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4.自主制作アニメ 1994年

1993年12月25日に AMIGAを手に入れた僕
1994年の正月の間は3DCG三昧! 
3Dソフトは、caligari24 憧れのAMIGA 3DCGマシン!
正月中風邪をひいてしまったけど、ずーっと3D三昧。
AMIGAはマニュアルも何もかも全部英語で、インターネットは無い時代
電子辞書片手に英語マニュアルを翻訳しながらなんとか作る。

本当はLightwaveが使いたかったのだけど
当時のLightwaveはVideoToasterというハードとのセットのソフトでそれが50万コース。
山田誠さんは、買ったは良いけど持て余してる人を何人も見てきたのだろう「素人にはLightwaveはまだ早い」と売ってもらえなかったのですw

まぁ、それならそれでcaligari24三昧、いやぁ楽しい!
正月中に、宇宙戦闘機が宙返りをするCGアニメーションが完成。
正月明け?翌月だったかな?、AMIGAを最初のメンテナンスに持っていって、教祖、山田誠さんに見せる

「え!?コレ正月中に作ったの?キミ天才やん!!」

「やっぱりそうだよね!!」

山田さんは褒めるのが上手だったしノセるのが上手かった。
まぁ、僕は自分が天才だということは全く疑ってなかったのですがw
当時自分の才能を評価してくれる人が周りにいなかったのです。

友人は褒めてくれはしたのですが、
”ちゃんと”わかっている人から理詰めで認めてもらえたのは初めてだったのかもしれません。
つまりソレまでの承認欲求は自給自足だったわけです。
脳内のバーチャル審査員が「お前は天才!」って言ってくれてたことで賄っていたわけです。

ソレが「コレはコレコレこういうとこが素晴らしい!」ちゃんと分かってる他人から理詰めの褒められ方をしたのが初めてでとても嬉しかった。

ソレからは、そこのお店の常連さん仲間に入れてもらい
そこが自分の居場所になりました。
なにしろみんなから褒めてもらえますw
延々といろいろ作り続けて、簡単なショートムービーを作りました。

ED209みたいなメカと、プリミティブな女の子がドラゴンと戦う話
「龍神伝説」だったかな?w

「もう100年に1度の逸材やん!Lightwave買っていいよ!」

こうしてノセられ続けた僕は1994年の5~6月?にLightwaveを買う許可を頂いたのでしたw
もうモノを売るとかモノを買うとかの関係がおかしくなっていましたw
やった~!VideoToaster50万円を笑顔でローン
そして3カ月後、アニメーションを再生するハードウエアPARを購入
これまた50万円笑顔でローン!
機材は揃った!よしロボアニメを作ろう!
かわいい女の子とロボットバトルが完成!
「戦闘メカRaiden」完成!

こういうのは手描きでした。
当時としてはカッコいいメカだと思いますw



「天才すぎるだろ!もうコレDoGAのコンテストに出したらいいよ!」

こうしてまたもやノセられた僕は、作ったアニメをDoGAに応募するのです。
しかも、なんと山田さんはミュージシャンなので音楽を作曲してくれて
Raidenはカッコいい音楽付きになりました!

DoGA CGAコンテスト とは(現在はCGアニメコンテスト)
パソコンサンデーやOh!Xなどのメディアでも名前をみる
X68000系で3DCGを作ったりコンテストを主催していた団体でとても有名でしたのでFM-77AV、FMTownsユーザーだった僕も当然知っていました。

どうやらお店の常連さんの(今も友人の)新明解さんが前年出品されて受賞していたとのこと。

Oh!Xを購入して、事務局に電話をかけました。
1994年秋~冬、携帯電話などまだ無い時代なので、
木型会社の3時休みに、会社の横の電話ボックスから電話をかけた。

「すみません、応募したいのですが、、」
「是非応募してください」

VHSビデオにアニメーションを録画して、事務局に送る
年明けDoGA事務局から電話
「素晴らしい作品ありがとうございました佳作を受賞しました!」

第7回DoGACGAコンテストにて「戦闘メカRaiden」が佳作を受賞
怒涛の承認欲求ジェットコースター!!

恐らく僕がCGの勉強をしたのは1994年からの数年です。
ただでさえ木型会社で3Dモデリングを学んでいたのに
ここでさらに猛勉強したことが良かった。
しかも、ソレが全く苦ではなかったし努力ではなかった。
褒めてもらいたいというやや邪な欲求ではありましたが
それでもちゃんと技術が身になりました。
義務や焦燥感で学ぶより、楽しい権利で学ぶべきだと思いました。
僕はAMIGAを買ったことより、僕を褒めてノセてくれる人達と知り合えたことが良かったのだと思っています。

今回の学びは

■褒められると人(オレ)は伸びる
■だから他人の作品もちゃんと見て褒めることは大事
■楽しい努力は努力だと感じない、コレが学びの理想

こうなるともう止まりません、1995年に続きます。

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