ゲームレビュー4回目「ATRI」

2024年・夏、アニメ放映。

私がラブライブシリーズでお世話になっている、花田十輝氏が脚本ということで、これはしっかり楽しまなくてはいけないということで、ゲームをプレイしてからアニメを見ることにした。

今回はそのゲームをクリアしたので、感想をnoteに記すことにした。

私はNintendo Switch版でプレイした。

ATRIはいわるゆビジュアルノベルと呼ばれるジャンルで、文章を読んでボタンを押していくだけなのでゲームが苦手な人でもプレイできる内容だ。

また選択肢があるものの指で数えられるほど少ない上に、メッセージスキップ機能も、多数のセーブフォルダもあるため、全ての選択肢のルートを選ぶことも容易になっていた。

「ATRI」はANIPLEX.EXE(アニプレックス・エグゼ)から販売されたゲームで、ANIPLEX.EXEはアニメ製作で有名な株式会社アニプレックスのノベルゲームブランドとのことだ。

シナリオをかいている紺野アスタさんは「この大空に、翼をひろげて」などの18禁ゲームのライターで有名な方だ。

ちなみにATRIは当然ながら全年齢向けのゲームになり、多少の色恋沙汰はあってもエッチな要素はほとんど皆無で、女性にも薦められる内容になっているので安心してほしい。

元々はWindows用のダウンロードゲームとして販売されたが、後ほどパッケージ版も発売され、2021年には私がプレイしたNintendo Switch版や、Android、iOS版が発売された。

前置きが長くなってしまったが、内容は良かった。

ヒューマノイド、いわゆる人型ロボットであるATRIと主人公の夏生を中心としたシナリオで、泣ける部分も多数あった。

特に私のように人間にはあまり感情移入できず、ロボットとの恋に弱い人にはおすすめだろう。

またATRI以外にも女の子は何人か登場するのだが、いわゆる恋愛対象を選ぶようなタイプのゲームではなく、話は一本道で、あくまで主人公とATRIの話に絞られているのが良かった。

低価格で控えめなボリュームのゲームでヒロインが多数いると、話が散漫になってしまうイメージがあったので、一本道ぐらいのが好ましく思えた。

また男性同士の友情も描かれており、先にも述べたが女性ユーザーの方でも感動したり楽しみやすいのではないかと思えた。

CGは使い回しが多く、あまり絵が豊富とか、動きがあるという印象は受けなかったが、美しい背景やBGMで雰囲気は非常に良かった。サントラが欲しいと思ったぐらいだ。

また海沿いの街を舞台にしているので、夏にプレイすると季節感があって良かった。ゲームの中の時間も8月の話になっていた。

ちなみに、この街はアニメを見て知ったのだが千葉県の銚子が舞台になっているようだ。

これまでにプレイしてきたエロゲーの大作に比べれば、ボリュームも控えめ、値段も安めなので、気軽に楽しめる佳作という評価だが、十分に楽しめた。

ボリュームも控えめとは言ったが15時間はプレイしたし、サマーセールで2200円の半額の1100円で買ったので、お値段以上の体験はできたと感じた。

今はアニメを現在進行形で見ているが、アニメはATRIの表情があまりにも豊富でコミカルで「人間感」が強くなっていて、可愛いのだが少し違和感を感じたりもした。

またBGMはアニメも悪くないが、ゲームが圧倒的に良かったので、アニメはゲームを越えられるのか見終わるのが楽しみだ。

スマートフォンからPC、Nintendo Switchと多数のハードに対応しているので、各々が楽しみやすいハードで楽しめるのも嬉しいところだ。

個人的にはおすすめだ。

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