TVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ U149」第3話 感想と解題① 年下・年上・先輩・後輩
TVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズU149」第3話の感想と解題です。まずは前半戦。気付きにくい点をできるだけピックアップしていきたいと存じます。
ありすの態度が晴と千枝とで違う?
結城晴と佐々木千枝とで、橘ありすの対応が違う、という反応があった場面なのですが、実はそう一言でまとめられるものではない、と私は思っています。
まず、年齢と誕生日のデータを公式サイトで確認すると、ありすと晴は誕生日が非常に近い(2人とも7月生まれ)12歳同士、それに対して千枝は6月生まれの11歳です。つまり、年齢的にも学年としても千枝が一年下なのです。このことを踏まえて、ありすの対応を見てみます。
晴はありすに「答えを教えてくれ」と言っているのに対して「それでは宿題の意味がありません」と、一見塩対応です。しかし、課題の答えをすぐそのまま教えて晴が丸写しするのであれば、晴は何も勉強していないのと同じになってしまう、と、ありすは言っているのでして、晴も文句を言いながらもすぐ引き下がるのですね。このあたりがここに集まっている子どもたちの育ちのよさを表しているかと思います。
晴がやっている課題をよくよく見てみると、つい最近に小学生に必須になった英語の問題集をやっているようなのですね。ここの細やかさが面白いです。
その直後に、今度は千枝がありすに質問するのですが、千枝はどう訊ねているかというと「ここって……」と言っているだけで、「答えを教えてほしい」とは明確には言っていません。そしてありすがどう対応しているかというと、この台詞以降赤城みりあと的場梨沙との会話をマイクで主に拾っているため、ありすと知恵の会話はそれに隠れてしまうのです。それでも聞こえてこないわけではありません。
よく聞いてみると、ありすは「これは、この帯分数を仮分数に直して、先に約分できるものは約分すると分かりやすいと思います」と、このようなことを言っているようです。実は、ありすはこのとき、口調こそ丁寧ではありますが、解き方のアドバイスはしていてもここでも答えをそのまま教えているのではないのです。
同学年で答えを教えるよう甘えてくる晴に対しては「自分でやれ」という対応になりますが、「ここって……」とおずおずと訊いてくる千枝はアイドルとしては同僚ではあっても学年は1つ下なので、丁寧な教え方になっている、と読み取ることが出来ます。安易に答えだけ教えて何もしないのではなく、解き方を教えて答えは出さないところが親切です。
橘さん、りあむを参考にするのは止めておきましょう。
星希成奏さん、退院おめでとうございます。
考えてみれば年下
しゅがーはぁとこと佐藤心は26歳(公称)、それに対して第3芸能課のプロデューサーは入社3年目、ストレートに大学から就職まですごしてきたのであれば彼は25歳位だと思われます。プロデューサーの方が年下、後輩かもしれません。
アイドルマスターシンデレラガールズの「舞台」となる346プロダクションは下は9歳、上は30歳までのアイドルをそろえていますから、プロデューサーよりも年上、先輩に当たるアイドルがいても当然のこと、といえるのが非常に面白いですね。
こう考えると、大人のアイドルたちの姿も是非見てみたいものです。
ここで一旦区切ります。この後の展開はほぼ「みりあ無双」ですので、既出の感想に添えていく細かな話を中心に展開していこうかと存じます。
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