『工業簿記が難しい』という誤解
こんな重大な勘違いしていませんか?
『工業簿記は文系には不利な科目だ!』
『日常生活から離れていて、イメージがわかない😢』
確かに『工業簿記』って、
・ぱっと見、数学っぽい
・製造業のための簿記
感があって、『理系に有利』『文系に不利』な科目に見えます。
しかし安心してください!
この思い込み、呪縛から解放される方法が一つあります。
それは、、、、、
『工業簿記は台所の簿記』と考えること。
・・・・え?どういうこと???
そんな声が聞こえてきそうなので補足しますね。
今日は子供の誕生日!
小麦粉に卵、お砂糖にを混ぜてオーブンで焼いて、
デコレーションを加えて、『誕生日ケーキ』が完成しました!
美味しそう!
さて、ここで質問!
「このケーキを作るのに、いくらかかりましたか?」
「イチゴが300円で、卵が50円で、、、、、」
「1,000円ってところね!」
おめでとうございます🎉!
あなたは『ケーキの製造原価』を計算しました✨
工業簿記を勉強していると「材料費」「労務費」「経費」という単語が
何度も出てきます😢。文字と数字が並んでいるだけの参考書。。。
うんざりだ!イメージわかない💦
これらの単語を『ケーキの製造』に落とし込むと、
材料費:イチゴ、生クリーム、小麦粉、砂糖
労務費:あなたの時給
経費:水道代、電気代、(自宅の家賃)
『工業簿記は台所の簿記』
こう考えると、工業簿記に対する苦手意識は消えそうじゃありませんか?
例えば、
・ラーメンを食べに行った。
材料費:麺、スープ、卵
労務費:大将(正社員)の給料、アルバイトの給料
経費:電気代、ガス代、保険料、家賃 などなど
これも立派な『原価計算』ですよね(^^)/
『個別原価計算』なのかな?それとも『総合原価計算』?
こんな感じでご飯を楽しめたら、勉強に前向きになれそうですね(^^)/
ここから、ちょっと真面目な工業簿記の話に移ります。
ケーキの『製造原価』を考える上で、
直接か、間接か?という切り口があります。
・直接費→1個あたりを製造するのにいくらかかったか?正確に分かる。
・間接費→1個当たりいくらか?正確には分からない。
例えば、ショートケーキとチョコケーキの2つのラインナップとします。
ショートケーキ1個、チョコケーキ1個にかかった材料費を計算したい場合、
イチゴやチョコレートだと、いくら分使ったか?正確に分かります。
一方、卵や牛乳、小麦粉なんかを混ぜて焼いたスポンジ。
スポンジの材料費はどちらのケーキに何円分かかったか?
正確にはわかりにくいものです。
ケーキを例にすると、
直接材料費→イチゴや、チョコレート。
間接材料費→卵や小麦粉。
労務費について、例えば、
・ショートケーキだけを作るAさん
・チョコケーキだけを作るBさん
こんな役割分担であれば、ケーキ1個当たりの人件費を計算できますが、
卵を割るだけのCさんのような役割であれば、
直接労務費→Aさん、Bさん分
間接労務費→Cさん分
経費は、材料費でも、労務費でもない費用くらいに考えましょう。
水道代や電気代、減価償却費のイメージ。
電気代のうち、この分はショートケーキ、この分はチョコケーキという
分け方はできないため、基本的には間接経費にあたります。
ただし、他社に依頼して、ショートケーキに特殊な加工をしてもらった。などの場合、1個当たりの費用がわかるため、直接経費。
ここまで『工業簿記の苦手意識を克服する』方法を提案してきました。
このサイトの仕様で、カラフルな文字は使えませんでした😢
下記のPDF,動画も是非ご覧ください!