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OpenToonzプラグインエフェクトLuma_Key マニュアル

開発したOpenToonzプラグイン「Luma_Key」のマニュアルです。

「Luma_key」は入力画像のRGB値から算出した輝度を基に明るい部分だけを抜き出すエフェクトです。
また、「Half_alpha」で輝度を透明度に変換することもできます。

(現在は8bit画像のみ対応しています。)


以下のリンクから無償でダウンロードできます。
https://kumotate.booth.pm/items/6210581



使用方法

エフェクトスキマティックウィンドウ上で右クリック→「エフェクトを追加」→「Plugins」→「kumotate_key」→「Luma_key」を選択します。

効果を適用したいカラムを以下のように繋ぎます。


エフェクトを右クリック→「プレビュー」でエフェクトが適用後の画面を見ることができます。


パラメーター

・BT.601/709


輝度の算出方法を選択できます。
OFFの時はBT.601の式に基づいて計算します。
Y’ = 0.299 * R’ + 0.587 * G’ + 0.114 * B’


ONの時はBT.709の式に基づいて計算します。
Y’ = 0.2126 * R’ + 0.7152 * G’ + 0.0722 * B’
(こちらの方がGの重みが大きい)

参考


・Gray_Preview

ONの時、算出した輝度に基づいてグレースケール化した画像を出力します。認識されている輝度の階調を確認できます。

オリジナル
BT.601
BT.709


・Threshold(0~255)

この数値以下の明るさのピクセルを透明にします。
数字を大きくすると、削られる領域が増えます。


・Half_alpha(0~255)

この数値以下の明るさのピクセルの輝度を不透明度に変換します。


・Alpha_Gamma(0.1~3)

以下の計算を行いアルファチャンネルの数値を調整できます。

Alpha = ((“画素の輝度” / 255) ^ Alpha_Gamma) * 255

実際の効果としては半透明部分(Alpha: 1~254)の値を操作できます。
この数値を1よりも大きくすると半透明部分がより透明に近づき、1未満にすると不透明に近づきます。

デフォルト値の1だと特に効果はありません。


・Alpha_add(-255~255)

Half_alphaで半透明にされたピクセルのアルファ値に任意の数値を足します。(Alpha_Gammaの計算後に処理されます。)

半透明部分の透明度を調整することができます。


・Premultiply

プリマルチプライ処理を行うか決定します。
画像処理的に正しい処理を行うためにはこれをONにしておく必要があります。

OFFにすると、半透明のピクセルの色が白に近づきます。
(正しいアルファチャンネルの処理ではありませんが、グローなどと併用する場合はこちらの方が面白い効果が得られます。)


ONの場合(正しい処理)
OFFの場合(正しく処理された場合より明るくなる)



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