OpenToonzプラグインエフェクト 「Auto_Fill」 マニュアル
開発したOpenToonzプラグイン「Auto_Fill」のマニュアルです。
入力された線画の閉領域を指定の色で塗りつぶすエフェクトです。
(現在は8bit画像のみ対応)
OpenToonzでのVコンテ制作などを想定して開発しました。
以下のリンクから無償でダウンロードできます。
https://kumotate.booth.pm/items/6210581
使い方
エフェクトスキマティックウィンドウ上で右クリック→「エフェクトを追加」→「Plugins」→「kumotate_Line」→「Auto_Fill」を選択します。
同様に、「エフェクトを追加」→「Layer_Blending_ino」→「Over Ino」を選択します。
「Over Ino」は二枚のレイヤーを通常合成するエフェクトです。「Auto_Fill」は塗りを生成するだけなので、「Over_Ino」で元の線画と合成します。
以上のエフェクトをこのように繋ぎます。
アルファチャンネルのない、白背景の線画を使用する場合は
線画のノードを右クリック→「レベル設定」→「白を透明にする」にチェックを入れておきます。
Ctrl+Rでプレビューを見ることができます。
パラメーター
・Threshold
認識する線の明るさの閾値です。
この値が大きいほど認識される線が増える、または太くなります。
明るい色の線、薄い線などが認識されない場合にはこの数値を大きくしてください。
・Fill_Gap
この数値を大きくすることで隙間閉じをすることができます。
・ImageSize_Margin
エフェクトが認識する画像サイズを調整します。
この数値を大きくすることで、認識する画像サイズを大きくすることができます。
tlv形式の画像以外では調整する必要はありません。
・Line_Preview
エフェクト側で塗りを生成するために使用される線画を見ることができます。線画の隙間が大きい場合などに、これをオンにすることで隙間閉じの具合を確認しながら、「Fill_Gap」の数値を調整するといった操作を行えます。
・Margin
塗りの領域を大きくします。
また、「Fill_Gap」の数値が大きいと塗りが余分に大きく生成されてしまいますが、その場合はこのパラメータを負の値に設定することで、余分な塗りを削ることができます。
・Area(試験的な機能)
数値を大きくすると塗りつぶす領域を減らします。(今のところあまり役に立たない気がします…)
・Color
塗りの色を設定できます。
・Convex(試験的な機能)
領域を包括する最小の多角形を描画します。
(線の隙間が大きすぎる場合に使えるかもと思いましたが、余分に塗りつぶされる領域がかなり大きいです。)
機能リクエスト、バグの発見などありましたらご連絡ください。