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モヤモヤとした不安の原因は、言語性知能の暴走かも
参考図書
まず、上記の本からの引用。
知能検査では、言葉を覚えたり計算したりする「言語性知能」と、パズルを完成させたり、積み木を組み立てたり、バラバラになっている漫画をちゃんと順番に並べてストーリーを完成させたりする「動作性知能」の能力を調べます。
知能検査は、いわずと知れたIQ(知能指数)を測定する、簡単に言えば頭の良さを測るテストである。WAISをはじめとした主要な検査では、引用の通り「言語性知能」と「動作性知能」を測定する。これらの高さが意味するものは何か。再び引用する。
言語性知能が高いと、過去の体験から将来を想像(シミュレーション)したり、いろいろな人の気持ちを想像したりして、相手とやり取りする前に結果を想像(シミュレーション)することができます
これを読んでピンと来る人もいるのではないだろうか。「同僚がたくさんいる前で、部長にどやされた。〇〇さんが何とも言えないまなざしでぼくの方を見ている。きっと、内心軽蔑しているのだろう」とめどもなく推測の渦が巻き起こり、家に帰ってもずっとモヤモヤしてしまう。明日は職場で平常心を保てるだろうか・・・・・と。
言語性知能が暴走して、シミュレーションをたくさんしてしまい、動作性知能が整理に追い付かずに頭の中に情報が氾濫してしまって、過去、現在、未来の不安や不快感にまみれてしまう
・・・というような状態である。
人の気持ちや評価を気にしたり、昨日あったことを反芻したり、ニュースを見て明日の出来事に不安を感じたりする。その結果、残るのは怒りと不安。過去のぼくを含め、そういう人はもしかしたらこの「言語性知能の高さ」が関わっているかもしれない。そこで、もうひとつの「動作性知能」について引用する。
人の不快な気持ちを想像してしまっても、動作性知能が高ければ他人と自分との距離で情報を整理するので、他人の感情はあくまでも他人ごとで「私には関係ないかも~!」と区別でき、人の気持ちに振り回されません。
要するに言語性知能とバランスが取れるように動作性知能を育てればいいのだが、残念ながらそれはある程度遺伝子で決まっていると言う人もいる。日常的にできることとしては、自分が高い言語性知能を持っていることを認めた上で、必要に応じて「音量ボリュームのツマミ」のように調節すると意識する、心がけることである。会社から帰ってもモヤモヤしているようなら、それはツマミをもう少し絞るべきだ。150km/hの球速でボールを投げられる能力を持っていたとしても、いつもそのスピードで投げるわけではない。不安をため込まずニュートラルな心身でいられる程度にツマミを絞って、日々周囲と良好な人間関係を構築したい。