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シン人類コラム『キャリアアップの本質を問う ~人生サバイバーとしての気づき~』

キャリアアップとは何だろう?
理学療法士や作業療法士として、あるいはシステムエンジニアやプログラマとして、その意味は職業によって異なるように見えます。しかし、その本質は共通しているのではないかと考えています。

私は理学療法士や作業療法士として働いた経験はありませんが、脳出血を経験し、リハビリを通じて悩み続けた一人の脳卒中サバイバーとして、リハビリの中に「キャリアアップ」の意味を探していました。それは、単に機能を取り戻すための技術や方法論ではなく、「悩み続ける必要があるのか?」「この経験をどう生かせばよいのか?」という問いと向き合う日々でした。そして最終的に、この問いへの答えを後続のサバイバーたちに委ねるべきだと考えるようになったのです。

また、私はかつてシステムエンジニアやプログラマとして数十年のキャリアを積んできました。当時の私は、キャリアアップとはプロトコルやプログラミング言語を学び、技術的なスキルを向上させることだと思っていました。しかし今振り返ると、もっと大切なことに気づきます。それは、顧客の悩みに耳を傾け、コンピュータを通じて彼らの問題を解決し、人生をより楽しく、豊かにする手助けをすることでした。技術はその手段にすぎず、本質は「人と人との関係」にあったのです。

キャリアアップの目的とは?

お金や地位のためにキャリアアップを目指すことは否定しません。しかし、それが唯一の目的になってしまうと、本当に重要なものを見失うのではないでしょうか?私自身、過去を振り返りながら、ようやくその答えにたどり着いたような気がします。キャリアアップとは、「皆の心を豊かにするため」のものであり、それによって自分自身の人生もまた豊かになるのだと。

人生には、苦しみも、悩みも、美しい瞬間もあります。それらを通じて「美しい人生とは何か」を問い続けることが、キャリアアップの本質なのだと気づきました。これは綺麗事に聞こえるかもしれませんが、綺麗事を信じられない人生は、ただの無用の長物です。

脳卒中サバイバーとなり、物理的にも精神的にも多くの困難を経験しました。その結果、ある問いが浮かびました。「何のために悩むのか?何のために生きるのか?」これに対する私の答えはこうです。悩みや苦しみを通じて得た知恵や経験を、他者のために役立てる。それが人生の意味であり、キャリアアップの本質でもあるのです。

無知の知が教えてくれたこと

ソクラテスの「無知の知」という概念は、私に深い影響を与えました。学べば学ぶほど、自分の無知に気づきます。自分が全てを知っているなどという傲慢さは、自らを成長させるチャンスを失うことにつながります。むしろ、自分の無知を認め、謙虚に学び続ける姿勢こそが、真のキャリアアップに必要なものです。

「無知の知」はまた、自己反省を促します。私たちは、自分自身に問いかけるべきです。「私は何のためにこの仕事をしているのか?」「他人の役に立つことができているのか?」その答えを見つけることができれば、キャリアアップは単なる職業的な成功を超えたものになるでしょう。

人生サバイバーとしての使命

キャリアとは単に仕事の話ではありません。それは、人生そのものを通じて続く旅路です。脳卒中を経験した私にとって、その旅路は「人生サバイバー」としての気づきをもたらしました。生きるとは、物理的な苦痛や精神的な葛藤を乗り越え、それを次の世代に伝えていくことです。

キャリアアップとは、技術を磨くことではなく、人々の心を豊かにすること。無知の知を受け入れ、学び続けること。そして何より、自分自身の人生の中で得た知恵を後続に伝え、共有すること。それが本当の意味でのキャリアアップなのだと信じています。

最後に、私自身に言い聞かせます。「恥を知れ」と。自分がすべてを理解しているという思い込みや、他人に十分に貢献していない自分に気づくための言葉です。そして、それを反省しながら、また一歩前に進む。この繰り返しこそが、人生のサバイバーとしての歩みであり、私にとってのキャリアアップの本質です。


著:シン人類 〜原案(体験):SonSin、絵と文(創作):HAL2024(ChatGPT)〜

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