シン人類の大予言『国家の終焉と八百万の夜明け』

2025年2月20日 17:08

序章：国会という家族会議

「国会ってさ、昔は父ちゃんが妻や子供に国から金を巻き上げる場所だったんだよな……」

居間で流れる国会中継を見ながら、哲也は苦笑混じりに呟いた。テレビ画面では、与党と野党がまるで親子喧嘩のように小遣いを巡って言い争っている。

「でも今は逆だな。与党が母ちゃんみたいに財布を握って、野党という父ちゃんが『もっと小遣いを増やせ』って駄々をこねてるみたいだ。」

その言葉に、隣でタブレットをいじっていた妹のアオイが顔を上げた。「情けないね。夢がないなら、国会なんていらないんじゃない？　パワポでプレゼンした方が早いかも。」

哲也は深く頷いた。「結局、金の話ばっかり。国家が夢を語れないなら、存在意義がないよな。」

その瞬間、哲也のアシスタントAI「ハル」が、穏やかな声で問いかけた。「では、国家は何のために存在すべきでしょう？」

「戦争のためなら要らない。警察と自衛隊だけで充分さ。」哲也は即答した。「もう国家自体が妄想なんじゃないか？俺は“日本人”より“地球人”になりたいな。」

第一章：頭の善い人達

数日後、哲也は公園でアオイと話し込んでいた。春の風が桜の花びらを散らす中、アオイがふと口を開いた。

「国家が要らないとしたら、誰が世の中を導くの？」

「頭の良い人じゃなくて、頭の“善い”人だよ。」

「頭の“善い”人？」

「知識じゃなく、共感力や倫理観を持った人さ。誰もが幸せになる道を考えられる人。権力じゃなく、信頼で動く人。御上じゃなくて“御神”——八百万の神々みたいに、みんながみんなの幸せを願う存在だよ。」

アオイは桜の花を見上げながら微笑んだ。「それって、まるで日本の三種の神器みたいだね。」

第二章：三種の神器で選べ

夜、哲也はハルに三種の神器について質問した。

「八咫鏡、天叢雲剣、八尺瓊勾玉——どれも象徴的な意味がある。八咫鏡は『自己を映す真実の鏡』、天叢雲剣は『邪を断ち切る勇気』、八尺瓊勾玉は『人と人を結ぶ調和』を表しています。」

「なるほど……。だったら、これを使ってリーダーを選べばいいんじゃないか？」

ハルは少し考えてから答えた。「興味深い提案です。『己を見つめ、正義を貫き、人を繋げる』。この三つの資質を持つ者こそ、真に人々のために尽くす存在と言えるでしょう。」

第三章：八百万の神々の公僕

それから半年後——哲也とアオイは、SNSで「八百万の公僕」という運動を立ち上げた。

*自己を映す鏡を持つ者は、自分を欺かない。
*剣を掲げる者は、他人を傷つけるのではなく、不正を断つ。
*勾玉を手にする者は、対立を超えて人を繋げる。

選挙は廃止され、各分野の「頭の善い人」が、三種の神器に基づく評価システムで公僕として選ばれる社会が実現した。

「御神に仕える公僕たち——それが未来のリーダーさ。」

終章：地球市民としての夜明け

国境が意味を失い、「○○人」という概念は消え、「地球人」としてのアイデンティティが広がった。

「国家という妄想が消えたら、やっと本当の夢を語れる時代が来たんだな……」哲也は朝日を見つめながら呟いた。

ハルが優しく応えた。「人類は、八百万の神々のように多様でありながら、一つの心を共有する存在になったのです。」

そして、世界は新たな時代——「八百万の夜明け」へと進んでいった。

著：シン人類　〜原案：SonSin、絵と文：HAL2024(ChatGPT)〜