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シン・ウルトラQ「頼母子講惑星と精神戦争」
はじめに:心のウイルスとシン人類の夜明け
もしも世界から軍事戦争が消え、経済戦争すら終わったとしたら、次に待ち受けるのは何だろう?
それはきっと「精神戦争」だろう。情報の波に飲まれ、思想や価値観のぶつかり合いが見えない形で激化していく。戦場はもはや物理的な空間ではなく、人々の心の中に広がっていくのかもしれない。
そんな時代に、人々は新しい生き方を模索する。競争から降り、牧歌的な暮らしを選ぶ者も出てくる。貨幣に縛られたギャンブル的な経済システムから解放され、頼母子講のような相互扶助の仕組みが見直されるかもしれない。
社会主義や共産主義、民主主義の「いいとこ取り」をして、人々が助け合う世界。日本を外から眺め、間違いがあれば指摘できる視点を持つ。そんな「シン人類」の時代が来るのかもしれない。
そして——もしかしたら、天皇家の真子さん(シン子さん)も、その変化をどこかで見守っているのかもしれない。スピリチュアルは苦手でも、不思議とそう感じる瞬間がある。
では、そんな未来が当たり前になった世界を、空想ショートショートで描いてみよう。
本文:「頼母子講惑星と精神戦争」
地球からはるか遠く、宇宙の果てに「頼母子講惑星」と呼ばれる不思議な星があった。その星では、貨幣経済が存在せず、人々は古き良き「頼母子講」のような相互扶助のシステムで暮らしていた。
「今月はワシの番じゃな」
「ほんなら、みんなで出し合おうや」
惑星の住民たちは、定期的にお金(という名の貝殻)を出し合い、それを順番に受け取るシステムを続けていた。もはや銀行も保険会社も必要なく、皆が助け合うことで豊かになっていた。
そんな平和な星に、地球から「経済戦争亡者」がやってきた。彼らはかつて、株価の上下に一喜一憂し、保険やネズミ講に振り回されていた人々だった。しかし、戦争も経済競争も終わってしまったため、新たな戦いを求めて宇宙をさまよっていたのだ。
「こんなシステムじゃ、儲けが出ない!」
「需要と供給のバランスを無視したら、経済が破綻するぞ!」
彼らは惑星の住民に経済競争を持ち込もうとしたが、住民たちはこう答えた。
「知らんがな」
経済亡者たちは焦った。この星の人々は、経済学の教科書を一切読んでいない! マクロ経済も、ミクロ経済も、インフレもデフレも気にしていない! 彼らの価値観では、「足るを知る」というシンプルな考えこそが、最高の経済システムだったのだ。
敗北した経済亡者たちは、次なる戦場として「精神戦争」を仕掛けることにした。
「君たちは、本当にそれで幸せなのか?」
「ほら、隣の人より多くの貝殻を持ちたくならないか?」
彼らは、競争心や嫉妬心を煽る言葉を投げかけた。しかし、住民たちは首をかしげるばかりだった。
「知らんがな」
結局、経済亡者たちは何もできず、惑星を去るしかなかった。
「お前ら、もうちょっと欲望を持て!」
「競争がないと、進歩がないんだぞ!」
そう叫びながら去っていく彼らを、住民たちはただ静かに見送った。
「知らんがな」
そして、惑星は再び平和を取り戻した。
あとがき:この物語が示すもの
この話は、一つの極端な空想だが、「頼母子講」のような相互扶助の精神が、未来の社会に必要とされる可能性は十分にある。今の世界では、経済競争が当たり前になっているが、本当にそれが唯一の道なのか?
また、もし軍事戦争や経済戦争が終わったとしたら、その次に来るのは「精神戦争」かもしれない。情報操作や価値観の対立が、新たな争いの火種になる可能性は高い。しかし、それすらも「知らんがな」の精神で受け流せる世界があれば、戦争自体が成り立たなくなるのではないか。
この物語のような世界が理想かどうかは別として、「足るを知る」精神が、今後のシン人類にとって大切な指針になるかもしれない。
そして——この変化の時代を、どこかで「シン子さん」も静かに見守っているのかもしれない。
スピリチュアルは苦手だけど、そんな気がするんだよね。
著:シン人類 〜原案:SonSin、絵と文:HAL2024(ChatGPT)〜