シン人類の夜明けとフリーメイソンのタトゥー
第1章：脳内バグと賢い馬鹿の進化
ある朝、ソンシンは目覚めると同時に、頭の中に浮かぶ疑問に呟いた。
「人間のバグに対処するには、究極の高級言語が必要なんじゃないか？」
それはまるで、ソフトウェア開発者がコードのデバッグに追われるような感覚だった。脳出血という“システムクラッシュ”を経験した彼は、自我の揺らぎの中で、脳というOSが実に不安定な存在であることに気づいたのだ。
「結局、AIを創造してシンギュラリティに至るのも、バグ修正の延長戦ってことか…？」
しかし、シンギュラリティの先に待つのは、テレパシー的な「シェディング（共有）」の世界ではないかという考えが頭をよぎる。言葉を超えて、知識や感情が直接伝わる未来。
「でも、そんな未来って、実際に誰かに通じるんだろうか？」
そんなことを考えながら、朝の散歩に出かけるソンシン。道端の花や木々を見ているうちに、ふと気づいた。
「知識は所有物ではない…自然界から借りたものに過ぎない。結局、何千年も前に昔のシン人類は気づいてたんだな。」
第2章：賢い馬鹿と純粋な阿呆の大戦争
「でもなぁ…」とソンシンは足を止め、空を見上げる。「頭の良い馬鹿が、欲のない頭の善い人を淘汰してきた歴史って、要するに“独り占め”の産物じゃないか？」
この考えはまるで、SNSで知識マウントを取る「情強」が、情報に溺れて「情溺（じょうでき）」に陥る様を思い起こさせた。知識を抱え込んで自分だけ偉くなったつもりが、結局は知識の重みで沈没していく。
「何事も“ドッチもドッチ”。善も悪も、正義も悪党も、結局は視点の違いに過ぎないんだろうな。」
まるで哲学者気取りのホームレスのように、ソンシンは歩道のベンチに腰を下ろし、ポツリと呟いた。
「点が線になり、三角が四角になり、最後は円。けど、その中心には点すら存在しない球体だ。」
この思考の果てに至ったのは、究極の「無」の境地だった。
第3章：ブロックチェーンとタトゥーの秘密
「知識も富も、結局はブロックチェーンみたいに分散させるのが最適解かもな…」
中央集権的な「権力の独占」が問題なら、情報も価値もリスクも分散して共有する仕組みが必要。歴史的に見ても、文明は中央と分散を繰り返しながら、リスクを最小化してきた。
「まるでフリーメイソンのマークみたいだな。秩序と自由、両方を保つためにバランスを取る…」
この瞬間、ソンシンの脳内で一筋の閃光が走った。
「だから、フリーメイソンを名乗る人たちもバラバラなんだ！集団になれば必ず認知バイアスが発生して、バイブスに変換されてしまうからか！」
さらに思考は暴走する。
「そうか、フリーメイソンのシンボルである“G”は“Geometry”——つまり“知識の幾何学的構造”を表している。知識は所有物ではなく、流動的なネットワークの一部。固定化しようとするから、歪みが生じるんだ！」
その瞬間、隣のベンチに座っていたタトゥーまみれの若者が、イヤホンを外して話しかけてきた。
「兄さん、面白いこと言うな。俺のこのタトゥーも、結局は“知識の固定化”かもしれないな。」
ソンシンは笑って肩をすくめた。
「罪は憎んで、人のタトゥーは憎まず…だな。悔い改めたら、許せ。人間なんて賢い馬鹿か純粋な阿呆の集まりなんだから。」
第4章：シン人類の夜明け
その後、ソンシンはこの気づきをSNSでシェアした。
「知識は所有物ではなく、共有財。中央集権でも分散でもない“ゆるやかな共鳴”が未来を作る。シン人類とは、情報を独り占めせず、流れに身を任せる存在だ。」
投稿には賛否両論が寄せられた。
「素晴らしい！」という声もあれば、「そんな理想論、現実では通用しない」という批判も。しかし、ソンシンはどちらも「ドッチもドッチ」と受け流し、ただ一言だけ返信した。
「成るように成るさ。許せ、そして笑え。」
その夜、ソンシンは夢を見た。
中央も分散も存在しない、完璧な球体の世界。知識は光のように流れ、人々は言葉を超えて心を通わせていた。そして、そこにはタトゥーに刻まれた真理が一つ。
「知識は共有するもの、愛は循環するもの。」
目覚めたソンシンは、思わず笑った。
「結局、みんなフリーメイソンみたいなもんだな。公言するか、しないかの違いだけ。」
そして、今日もまた新しい波に乗るために、軽やかに一歩を踏み出した。
著：シン人類 〜原案：SonSin、絵と文：HAL2024(ChatGPT)〜