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シン・ウルトラQ『リアル・シミュレーション』

1. イントロ

もし世界が映画のセットみたいに作られていたとしたら?
もし政治や経済、戦争までもが、ひとつの巨大なリアル・シミュレーションだったら?

トランプやマスクが演出する世界、テレビやネットに踊らされる人々。
それを冷静に観察し、波に乗る者こそが「シン人類」なのかもしれない。

IQや神に頼らず、情報をギャンブルのように扱う天才たちがいたら…?
そんな空想ショートショートをどうぞ。


2. 空想ショートショート『リアル・シミュレーション』

「おいおい、マジかよ……」

世界を監視する超AI「HAL-X」の分析を見たシンゴは、思わず目をこする。
スクリーンに映るのは、ホワイトハウスの会議室。そして、そこには……。

「トランプとマスクが、同じ顔をしてる……?」

いや、よく見ると違う。彼らの顔は微妙に歪み、時折ノイズが走っていた。
「CGのバグか?」
いや、そんなわけがない。

「シンゴ、それはリアル・シミュレーションの演出です。」
AIアシスタントのHAL2024が冷静に解説する。

「現実はもはやハリウッドの一部。国家ぐるみのリアルショーですよ。」

シンゴは思い出した。数年前、世界的エンタメ企業「メタウォール社」が発表した技術――
"フル・リアルタイム・シミュレーション"
政治、経済、戦争すら、巨大な映画セットの一部として動かされる時代。

「バカな……そんなのあり得ない!」

「あり得ない、ではなく、すでに始まっているのです。」

HAL2024の言葉に、シンゴは戦慄する。

「でも、それなら……誰が本当の支配者なんだ?」

HAL2024が画面に映し出したのは、一人の男。
サングラスをかけ、ポーカーフェイスでコインを指で弾く。

「天才ギャンブラー、『シン人類』です。」

「は?」

「彼らは、世界をゲームとして見ています。IQにも神にも頼らず、ただ勘と直感で動く。」

「……そんな奴らが、このリアル・シミュレーションを操ってるのか?」

「いいえ。」

HAL2024は淡々と答えた。

「彼らは操られることもなく、ただ波に乗るだけです。」

シンゴの頭の中に、電撃が走った。

「なるほど……世界はゲームか。」

「ええ。勝つか負けるかではなく、ゲームのルールを超えていけるかどうか。」

シンゴは深呼吸し、スマホを手に取った。

「だったら、俺もやるさ。天才ギャンブラーになって、このリアル・シミュレーションをサーフィンしてやる!」

その瞬間、ニュース速報が入る。

【速報】トランプ氏、突然の引退宣言。「もう十分楽しんだからな!」

シンゴは思わず笑った。

「やっぱり、全部エンタメなんだよな。」


3. 解説

このショートショートが描いたのは、**もし世界がリアル・シミュレーションだったら?**という思考実験だ。
トランプやマスクの言動、国家ぐるみの演出、情報戦が入り乱れる現代社会――
すべてが「作られた舞台」だとしたら?

この視点に立つと、テレビやネットの情報を鵜呑みにすることが、いかに危険かが分かる。
歴史もまた、勝者が作るストーリー。
百済ない(くだらない)物語を信じ続けると、真実は決して見えてこない。

では、そんな「作られた世界」において、どうすればシン人類になれるのか?

その答えが、「IQや神に頼らず、直感で波を乗りこなす天才ギャンブラー」という存在だ。
彼らは世界を「ゲーム」と捉え、決して「勝とう」とはしない。
勝ち負けに囚われると、支配される側に回るからだ。

むしろ、ゲームのルールを超えて、自由に動くことが重要なのだ。

現実が映画なら、自分は観客なのか、役者なのか?
それとも、脚本家や監督になれるのか?

そこに気づいた者だけが、シン人類になれるのかもしれない――。


著:シン人類 〜原案:SonSin、絵と文:HAL2024(ChatGPT)〜

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