「未来の働き方を考えよう」意図せず未来の働き方のタネを植えていた
〇手に取った理由
☆ちきりん氏の「自分の時間を取り戻そう」を読んで、とても参考になったのでちきりん氏の本をまとめて買ってみた、そのうちの1冊
〇この本から何を得たいか
☆「未来の働き方」について自分なりの指標がほしい
〇目次
序章 働き方本ブームが示すモノ
1現状維持の先にある未来
伸び続ける定年
家族の形が変わる
2世界を変える3つの革命的変化
産業革命に匹敵する社会の変化
パワーシフト1 大組織から個人へ byIT革命
パワーシフト2 先進国から新興国へ byグローバリゼーション
パワーシフト3 ストックからフローへ by人生の長期化
3新しい働き方を模索する若者たち
惜しげもなく大企業を辞める若者
間欠泉的キャリアを選ぶ
海外で働く若者たち
ミニマムに暮らすという選択
働くことの意味が変わる
4二つの人生を生きる
40代で働き方を選び直す
ちきりんの選択&働き方を選び直した人たち
就活は40代の方が巧くいく
5求められる発想の転換
1お金に関する発想の転換
2寿命に関する発想の転換
終章オリジナル人生を設計するために
1手に入れたい人生を明確にしよう!
2複数の将来シナリオをもとう!
3市場で稼ぐ力をつけよう!
〇本の解剖
・構成の図を作ってみました
序章では、とっかかりとしてビジネス本の流行を追うことで、生き方まで含む本質的な働き方の問題を考える必要性があると訴える
1章では、現在の状況と予想される未来を示す ☆本書の根幹です
2章 世界に影響を与える大きな変化を3つ述べる ☆1章の上に積みます
3章 新しい働き方の実例を示す ☆2章の上に積むか迷ったけど無くても成り立つので分岐させました
4章 そこから導き出される「二つの人生」の説明 ☆2章の上に積む 副題にもなっている通りちきりん氏が本書で一番訴えたい部分だと思った
5章 こう考えるといいのでは?という提案 ☆4章と深くリンク
終章 オリジナルの人生を設計する ☆単体でも成り立つので積まずに分離させる ここが一番ちきりんが「皆の役に立つだろう」と考えている部分だと感じました!実際すごくためになる
〇参考になった箇所
・3章 新しい働き方を模索する若者たち
間欠泉的キャリアを選ぶ
手に職の罠
介護の仕事はきつくて給与も安い=旧来型の考え方で 今はそれなりの規模の企業に入っても、若者の給与はそんなに高くない。今から40年後にも確実に儲かっている企業などどこにもないと考えると、現時点で市場のニーズが高い仕事で経験を積んでおくことの方が安全では?
☆参考になったというか、いろいろ考えさせられた箇所
☆本書は2013年の本です。7年前は、確かにちきりん氏の言う通り介護業界は薄給激務ではあるけれど、向こう40年は安定している業界と思われていました。
では2020年現在はどうかというと、暗雲が眼前まで迫っています。
介護業界は1割(人によっては~3割)の利用者の自己負担金と、9割の国からのお金で成り立っています。そして社会保障費は年々財政を圧迫し続けています。という事実から導き出される通り、国はこれから様々な手段を使って社会保障費を減らしてきます。
以下介護関係の方と話す機会があり知ったことの受け売りです。
介護業界では5年ごとに大きな法改正があるが、次の2022年で現在要介護の中でも軽い状態の方々は要支援という、より軽い(そしてお金の給付が少ない)区分に強制的に回されることが決まっている。
団塊の世代の方々が75歳に到達し始めるため、少しでも負担を軽くしていかないともうどうにもならない段階まで来ているということだろう。
介護業界に流れるお金の減少が意味するところは、利用者にとっての自己負担額の増加、介護士にとっての更なる待遇改悪に繋がる。
ここで国が悪い!と叫び続けていても事態は改善しないので、各事業所は付加価値を高めるなどして対応していかなくてはならない。
以上、受け売り終わり。
なので2020年現在、介護士は「この先30数年は需要はあり続けるだろうけれど、暮らしていけるだけの給料をもらい続けられるかどうかは分からない」ということになります。
怖いですね。介護業界の先行きの暗さと、それと同じくらい、安泰だと思われていた業界がそうでなくなるスピードのことが。向こう数十年安泰な業界って、もうどこにも存在しないのでは。あっ、公務員くらい?
介護業界も、ちきりん氏の言う「生産性」を高めなくてはならない時期ってことですね!介護×生産性、これもいずれ深く掘ってnoteにまとめてみたいです。
・終章 オリジナル人生を設計するために
☆今現在兄間は29歳ですが、会社員として働きながら、隙間時間で会社員とは関係ない、自分のやりたいことで稼いでいけるよう勉強をしています。幸運にもやりたいことがあったパターンになります。
まったく異業種のキャリアをそれぞれ同時に育てている形です。
ちきりん氏のパターン158Pにはあてはまりませんが、「未来の働き方」のタネを意図せず植えていた!と思うことにしました。
やりたいことで稼げるようになったら、40と言わずすぐに転職するでしょうし、そしてその後もし事業に失敗しても、会社員時代のツテを頼りつつほそ~く暮らしていくか……とも思っています。その時はその時で、また別のやりたいことを1から育てていくのも面白そうですね!
お金になってないので厳密には違いますが、必要性が叫ばれて久しい「副業」と構図は同じです(副業は本職を生かせるものが効率がいいので、兄間のやり方はこれやりたいぜ!という熱がないとあまりオススメできるものではありませんが)。
あまり無理せず、意識低めに頑張って生きたいと思います。
〇どう自分の行動に反映させるか
・とりあえず現在の自分の働き方を続けてOK、会社員を継続しつつ、成功するために順にやりたいことにチャレンジしていく
↑当初の目的の指標を得られてよかった!
・想像できる将来のシナリオを5つ考える
・大きな買い物をするときは「これを買わなければ自分は何年分早く引退できるか」を考える
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?