「残酷すぎる成功法則」タイトルに反してやさしさにあふれたルールたち
〇手に取った理由
100選の中に入っており、図書館にあったから
〇この本から何を得たいか
・世知辛いこの世の中を生きていく上での具体的な指標がほしい
〇目次
1成功するにはエリートコースを目指すべき?
2「いい人」は成功できない?
3勝者は決して諦めず、切り替えの早い者は勝てないのか?
4なぜ「ネットワーキング」はうまくいかないのか
5「できる」と自信を持つのには効果がある?
6仕事バカ…それともワークライフバランス?
〇参考になった箇所
P82・最強の対人ルール
1自分に合った場所を選び環境を整える
2まず協調する
3やられたらやり返す
4懸命に働きそのことを周囲に知ってもらう
5長期的視点で考える 相手にも考えてもらう
6やられたことを許す
☆以上が最も利益を最大化できるルールとのこと。正直この本の中で一番ためになった箇所だ。まず環境が悪い場合はすべてに悪影響を及ぼすのでそこを整える。次にそこにいる人達と協調し、もしその中にテイカー(自分の利益最優先の、与えるより受け取る方が多くなるように行動する人のこと)がいた場合は、周囲に悪質さを伝えるなどして対抗する。世間では一番に考えられがちな「一生懸命働く」が順位的には4番目というのが面白い。同時に周囲にその懸命さを知ってもらうことにも重きを置いていることがある意味「残酷」とタイトルにつくこの本らしい。長期的に見た場合最も有用なもの=信頼の獲得に努め、最後にテイカーからされたことを許す。最後に許しがあるというのが利益最大化のための戦略として秀逸だ。許すといっても無条件降伏ではなく、相手に逃げ道を与えるといったような意味合いに近かった。「残酷すぎる」というタイトルに反して、列挙されるルールは他者との関わりを重視したやさしさにあふれたものになっている。
P264・自分自身への思いやり=セルフコンパッション を高める方法
1事実に目を向け、完璧でないことを受け入れる
2ポジティブな言葉で自分に語り掛ける
3自分の人間らしさを受け入れる
4自分の失敗とフラストレーションを受け入れよう
5対処をしよう
☆すごく抽象的で何言ってるか全然わからん。メンタリストDaigoさんの動画で簡単な概要くらいは知っていましたセルフコンパッション。概念的には自信に似ているが、肥大化した自信は悪影響が大きいことは想像に難くないのに比べ、セルフコンパッションはいくら大きくてもメリットしかないのだそう。なにそれほしい。一応高める方法を抜き出してここに記録しておきますが、これはもっと深く掘らないといけない項目だ。
P299・燃え尽き症候群にならないためには
1天職(自分がのめりこめる仕事)を見つける
2家族や友人と問題を共有する
☆これだけ!?と思う簡潔さ。この本の中で何度も言われていますが自分を知ることが一番大事。その延長線上に天職があり、幸福がある。しかし天職に就きさえすれば燃え尽き症候群にならないかというとそうではなく、2の家族や友人と問題を共有することではじめて防げるのだそう。確かに自分の人生を振り返ってみても、信頼できる他者に悩みを打ち明けることが大きなプラスに働くのは自明でした。
P321「つままされる人(ピッカー)」と「選ぶ人(チューザー)」
☆P321~322すごく良いこと書いてて、この2Pだけでもこの本読んでよかったなと思いました。取捨選択と足るを知ることの大切さを説いている文章です。機会があればぜひ読んでみてください。
意思決定はあなたがしなければならない。世界はもう限界を設定してはくれない。~「ありがとう。でももう充分です。」と静かに言わせるのはどんな要素を組み合わせたものだろう。
〇どう自分の行動に反映させるか
・まず協調、やられたらやり返す、誠実に目の前のことに取り組む
・セルフコンパッションについて調べてみる
・仕事上の問題が発生した場合は話せる範囲で家族や友人に共有する
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