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京都市動物園DEサイエンストークイベント!

今回は、3月5日に京都市動物園で開催されたサイエンストークイベントに参加してきた様子をお届けします!
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動物園DEサイエンストーク『動物園でサイエンスコミュニケーションを始めよう!ー「ふれあい」をテーマにー

このイベントでは、京都市動物園の山梨さん、帝京科学大学の戸澤さんが話題提供をしてくださり、司会進行を当会のわたなべが務めました。
また、会場とYoutube配信のハイブリットで開催しました。(Youtubeのアーカイブはございません。)

1.みなさんの「ふれあい」のイメージ、思い出をシェアしよう!

最初に、みなさんが「ふれあい」に対して、どんなイメージや思い出があるか聞いてみました。

会場参加のみなさんには、ふせんに書き出していただき、Youtube参加の方々にはコメント欄に意見を記入していただきました。

さまざまなご意見が寄せられましたよ!

手にふれるイメージや子供の頃の思い出、複雑な気持ち、幸せ、学びなどが挙げられました。

2.京都市動物園での取り組み、研究の紹介

山梨さんと戸澤さんから、京都市動物園での研究結果と取り組みの発表がありました。

京都市動物園のふれあい広場「おとぎの国」にはヤギやヒツジ、モルモット、ウサギなどがいます。

ヤギは、チェーンで区切られた場所に行くことで、触られたくないときは避難することができるようになっています。

ヤギは、ふれあいがある日とない日でストレスホルモン(唾液中のコルチゾール値)のレベルにあまり変化がありませんでしたが、広場に人が多くなると人混みを自分で避けるヤギもいれば、居続けて触られ続けるヤギもおり、個体差があることがわかりました。テンジクネズミは、ふれあい後の方はコルチゾールの値が高く、ストレスになっている可能性があることが分かりました。

現在京都市動物園では、テンジクネズミを対象に、触れない「ふれあい」を模索しています。

MIKKE(みっけ)は、テンジクネズミを対象とした新しい「ふれあい」の形のプログラムです。

「さわる から みつける へ」というコンセプトのもと、テンジクネズミのお部屋作りを通して、どのように使うのかを観察し、テンジクネズミの好きなものを見つけていきます。

詳しくは、こちらをご参照ください。

3.今後、「ふれあい」はどうなっていくのがいいかな?

最後に、今後「ふれあい」をどうしていくといいか、みんなで考えていきました。
こちらにもたくさんのアイデアや感想をいただきました!

一部をご紹介すると、

<仕組みを変える>
・触られるのが嫌な子は、はずしてあげる
・雨天以外、ほぼ毎日なので、週に、3日か2日休ませてあげてほしい。
・触る生き物によって、触ることができる時間を決めていくのもいいと思います。
・少し話は違いますが、動物側が自由出勤式になっているふれあい広場もあると聞いたことあります。いいなと思いました。

<動物に対して>
・ふれあいの無理強いはしたくないので、やはり話に合ったように自由に逃げられる場所を設けるべきだと思います。
・動物の事を考えると小さすぎる子供とのふれあいはさせない方が良いと思う
・ハズバンダリートレーニングのようにある程度人に触れることを慣れさせる事はできないのでしょうか

<人に対して>
・「ふれあい」にあたってのマナーを園側が明示してくれたら、お客の側も利用しやすいんではないかなあと。
・基本的に、動物と接触することは、ヒトにとってもリスク(ウイルスなど)となることも教える

…などなど、ほんとうに様々な考えをシェアしていただけました!

山梨さん、戸澤さんにも時間が許す限り質問に答えていただきました。

中でも、印象的だったのは、『嫌な個体は全くふれあいをさせない、0か100かというのではなく、「今日は気分がいいからなでられてもいいかな~。」というように、動物たちにも日によって気分があります。その個、その日にあった、選択できる環境を用意してあげたい』という言葉。私たちが、動物たちの気持ちを推測する事ももちろん大切ですが、それは完ぺきではありません。

好きな時に好きな行動(休んだり、寝たり、ご飯を食べたり)できるように、色々な環境を用意してあげたい、確かに!と、はっとさせられました。

終了後も、多くの方が話しかけて下さいました!

今回のイベントはとてもスムーズに進み、1時間があっという間でした。
短い時間でしたが、たくさんのご意見・ご感想をくださり、本当にありがとうございました!

4.おまけ:京都市動物園を見てまわりました

イベント前日と終了後に、園内を散策してきました。

京都市動物園は、日本で2番目に古くからある動物園。
雅な雰囲気の庭園や里山展示などがあり、京都らしさを感じることができました。

優しい雰囲気のイラストやサインがたくさんありました。

環境エンリッチメントの工夫も勉強になりました。

遊園地が併設されていました。

ちょうどキリンが獣舎に帰るところを見ることができました。
(わたなべはキリンが一番好きだそうです)

5.おわりに

今回、会場は16名、Youtubeライブでは最多で約50名の方々にご参加いただきました。
ご参加いただいたみなさま、そして一緒にやりませんかと声を掛けてくださった山梨さん、戸澤さん、ありがとうございました。この場を借りて、感謝申し上げます。

そして最後までこの記事を読んでくださり、ありがとうございました!!

今後とも、「どうぶつたちの眠れない夜に」をどうぞよろしくお願い致します!

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