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つばき姫試食会イベントレポート!

こんばんは!

今回の記事は、2024年12月14日にブランド和牛「つばき姫」の試食会イベントをおこなったときの内容をお届けします!

2024年4月に岩本畜産さんの農場に訪問させていただいたので、そのときの様子も交えながら試食会を実施しました。

実際に訪問した際の記事や岩本畜産さんご夫婦へのインタビュー記事は、後ほど掲載させていただきます。

農場やお仕事の様子は、随時Youtubeにて動画をアップしております。
どうぶつたちの眠れない夜に のチャンネルから、ぜひご覧ください。▼

さて、今回の試食会はどのような様子だったのか、準備から実施までを振り返ってみたいと思います。


岩本畜産さんについて

牧草の若葉が芽吹き始めた頃、私たちは山口県にある岩本畜産さんの農場を訪ねました。一日のお仕事を密着取材させていただき、牛と向き合う姿、お肉のおいしさに感動した私たちは、和牛農家さんのお仕事やアニマルウェルフェアへの取り組み、そしてお肉のおいしさを皆さんに伝えたい!と思いました。

岩本畜産さんでは、「つばき姫」というブランド和牛を生産しています。「つばき姫」は、黒毛和牛の牝牛だけを選んで育てており、やさしい脂とやわらかい肉質が特徴のお肉です。岩本畜産さんは夫婦二人三脚で、約150頭の肉牛農家として、日々牛の生産をされています。

ここで少し、肉牛農家についてのお話をしましょう。
ひとことに肉牛農家と言っても、その生産スタイルはいくつか種類があります。母牛から仔牛を産ませることに特化した「繁殖農家」、牛を大きく育てることに特化した「肥育農家」などがあります。岩本畜産さんは、繁殖から肥育まですべて自分たちで行う一貫経営をされているそうです。

そして岩本畜産さんは、地域のつながりを大切にすることにもこだわっていらっしゃいます。牛たちの餌には、酒粕が混ぜられています。この酒粕は、同じ萩市内にある澄川酒造さんの日本酒「東洋美人」を作る際に出たものです。また、「お米工房 村岡」さんからは、牛の餌となる稲わらと敷材になる籾殻を提供いただいているそうです。そして岩本畜産さんからは、牛の糞からつくった堆肥を提供して、お米を育てる肥料として使っていただいているとのことです。地域のなかで生産が循環しているんですね。

たくさんのご縁

今回の試食会では、先ほど紹介した地域のつながりやご縁を感じていただきたいと考えました。そこで、岩本畜産さんからはつばき姫を、澄川酒造さんからは東洋美人を、お米工房村岡さんからはお米を。それぞれのストーリーを持ったお料理で参加者の皆さんに提供出来れば、ということになりました。

そんな想いを込めた食材の調理は、別団体のイベントで出会った若き料理人、脇坂さんにお願いすることにしました。脇坂さんは「お料理というスキルを通して、生産者さんのお悩みを解決したり、何かに挑戦したい人の背中を押すことがやりたかった。」とお話しされていて、まさに私たちとぴったりな方だと思い、お声掛けしました。

脇坂さんについてはこちら▼

開催場所は、ゆっこの大学の先輩のつながりから、新松戸の Coworking Space Flat Cafe&Barさんをお借りしました。
オーナーである花泉ご夫婦には、実施の段取りから会場設営、当日の配膳などで大変お世話になりました。

食材もスタッフも場所も、素晴らしいご縁でひとつにつながりました。

【当日の様子】会場準備

当日は、農場を訪問した時の写真をあしらったガーランドで飾り付け、参加者のみなさんが楽しめるフォトグッズも用意しました。

ゆっこが準備したフォトグッズの数々
フォトグッズは、待ち時間や隙間時間に写真撮影で使ってくださいました!

【当日の様子】はじめに

はじめに、この会を実施するに至った経緯と岩本畜産さんについて、肉牛の生産について簡単にご紹介しました。そして、ゆっことわたなべから、岩本畜産さんを訪問して感じたことを参加者の皆さんに共有しました。

【当日】食事中

食事中は、私たちが農場を訪問したときに撮影した映像を見ていただきました。岩本畜産さんご夫婦のお人柄や牛たちの様子、牛舎、圃場(牧草を育てる場所)、ありのままを見ていただくことで、和牛農家の日常を知ってもらえたのではと思います。
ご提供いただいたつばき姫のお肉は、やわらかくて冷めてもおいしく、脂も多すぎず、とても良いお肉であることを感じることができました。

ご提供した料理の数々

お米工房村岡さんからは、コシヒカリときぬむすめの2品種を提供していただいたので、それぞれの違いが分かるよう、シンプルな塩むすびにして提供しました。ピンクのリボンがきぬむすめ(写真左)で、ベージュのリボンがコシヒカリ(写真右)です。会場からは、「お米が甘い!おいしい!」という感動の声があがりました。

お米工房村岡さんのお米で作った塩むすび

そして、おひとりで20人前のお料理をテキパキと作り上げる脇坂さんの腕前は圧巻でした。それぞれの想いを汲み取る力とおいしいお肉を活かす料理の技を持ち合わせた脇坂さんに感動しきりでした。

要領よく調理をすすめる脇坂さん

料理提供の待ち時間には、一緒に動画を見ながら岩本畜産さんの生産の工夫などを紹介しました。また、ゆっこが各テーブルにお邪魔して、皆さんとの対話を楽しみました。

動画の解説をするゆっこ

【当日】おわりに

食事が終盤に差し掛かった頃に、岩本畜産さんご夫婦にインタビューした動画を放映しました。

そして最後に、私たちからのメッセージとして「お店で買う時や食べるときに、動物たちが生きていた頃に少しでも想いを馳せて欲しい。」ということをお伝えしました。
今回のイベントの中では、動物福祉やアニマルウェルフェアという言葉はあえてあまり使わず、自分たちが食べている目の前のお肉がどのように育ち、どのような想いを持って生産されたかを感じてもらうことに重きを置きました。そんなメッセージが少しでも伝わったのであれば、今回の会を実施した意義があったのかな、と思っています。

アンケートより

当日参加された方からは、「参加して良かった!牛たちがどのように育てられているかわかった。ありがたみを感じた。」などのコメントが多く寄せられました。ここで、皆さんの感想をいくつかご紹介します。

○こんなにすばらしいお肉を頂くことが出来て良かったです。素敵な機会をありがとうございました。全国にも広がって欲しいです。本当に!スーパーでもタイ産やブラジル産のが売っていたり、本当に食べてもいいのかなと不安に思う事がありました。生産者がわかり安心して食べられるというのが、消費者にとってはありがたいことだと思いました。

○今回、子連れで参加させていただきありがとうございました。子どもたちにも農家さんたちのお話を伝える事ができてよかったと思います。またこのような話があればぜひ参加したいです。ありがとうございました。

○おいしかった以上に、牛の育て方などふだん聞けないことをたくさん知れてよかったです。


参加者の皆さん&スタッフ全員でパシャリ!

どうねむからひと言

わたなべ
はじめて「食べる」までがセットになったイベントを企画し、不安点も多くありましたが、素晴らしいご縁のおかげで素敵なイベントに仕上げることができました。装飾品や私たちのトークで、どうねむらしい温かさも感じていただけたかと思います。「初めてアニマルウェルフェアという言葉を聞きました。」という参加者さんもいらっしゃったので、もうすこしだけお話ししてもよかったのかもなと反省です。とにもかくにも、みなさんが生産者さんの想いや牛たちのことを思いながら、「おいしい!」とおっしゃっている笑顔を見ることが出来て、私自身も幸せなイベントとなりました。

ゆっこ
岩本畜産ご夫婦の奥様のほうが私の大学時代の先輩であること、そしてわたなべさんが畜産の現場をあまり見たことがないという話から、この企画が始まったように思います。
山口県萩市は、山と海と田園が広がる、どこか日本の原風景を感じるようなのどかな場所でした。そのなかで育てられた牛や米、そして日本酒。このイベントで、その空気感を少しでも感じていただけたら嬉しく思います。今回、参加者の方との会話の中で印象的な言葉がありました。「鶏肉や豚肉は普段買えるけど、牛はなかなか。このイベントで生産者の顔を知って食べられるのは、本当にありがたいです。」今や牛肉は高くて買えない、ハレの食材なのでしょう。そしてひと昔前の日本には、割と身近に農家がいただろうことを考えると…。こういった食のイベントが、「特別なイベントとして成立しているのはなぜなのか」ということに、私は思いを巡らせる機会となりました。ご協力・ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。


スタッフ全員でパシャリ!お疲れ様でした!

むすび

参加者の皆さんには、生産者の岩本畜産さん宛てにお手紙を書いていただきました。こちらは、当日の写真と併せてアルバムに仕立て、岩本さんご夫婦にお届けしました。このイベントの10日前に産まれた娘さんと一緒に、アルバムが届いたことを報告してくださいました。
今回のイベントに際し、ご協力いただいたすべての皆様に感謝を申し上げます。
ありがとうございました!


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