ペットの社会課題解決について考えてみた
ペットの社会課題解決を目指すアニマルクエストというサービスを開発しています、池田智史(イケダサトシ)と申します。はじめましての方、どうぞお見知りおきください!
はじめに
タイトルこそ「ペットの社会課題解決」と謳っていますが、頭の中をグルグル数周まわって、自分でも結局「難しいな~」と思っています。
そう簡単に解決できないからこそ「社会課題」であり、大きく存在するテーマのひとつではないでしょうか。
なので、この先読んでもあまり示唆に富むような内容は無いかもしれませんが、読んでもいいよ~という方は気軽に読んでいただければ嬉しいです。
自己紹介
noteを初めて書きますので、簡単に自己紹介させていただきます。
新卒で2008年に日本旅行という総合旅行代理店に入社し、主に法人向けの営業をしていました。
自分で団体向けのプランを考えて提案し、見積もり出したり、競合に負けたり、頑張ってみるものの競合に負けたり、やっぱり負けたり、まぁよく負けていました。
旅行会社の営業は少し特殊で、受注した顧客の旅行に添乗で付き添ったりもしました。基本的に使いッ走りなので、パシラれスキルは有意義に伸ばせます。(`・ω・´)キリッ
退社後は「ユーラシア大陸横断」をテーマに半年ほどバックパッカーとしてプラプラと旅をしていました。その時にアメブロを書いていましたが、キチンとブログを書くのはかれこれ9年ぶりとかになります。
帰国後、リクルートの人材派遣事業を担う会社に入社し、業務の傍らいくつか新規事業の提案をする機会がありました。
元々起業志望はありましたが、実際にリクルートでの貴重な経験と、チャレンジャーであり続ける文化、そして多くを経験してきたリクルートが持つメソッドを学ぶことで、段々と昔からあった起業家意識がよりリアルなものへ変わっていくようになりました。
当時の事業案は今で言うAmazonダッシュやVR不動産、倉庫のシェアリングなど時流にのっかった領域の新規事業を構想していました。その時に0から1を作ることは正解も問いすらもない中、問いを見つけ軌道修正しながら仮説検証を繰り返し前に進めていくことに、しんどさというか、壁にぶち当たった時に乗り越えられるだけのモチベーションが足りないかも?と思うことがありました。
それがきっかけで、サービスを作る、事業を興す際は「自分が直接的にかかわる事でないと、圧倒的な当事者意識を持ち続けられない」ということを理解しました(あくまで私はです)
元々子供のころから動物が好きだったのですが、動物は飼わない方針の家庭だった為、すっかり自分が動物が好きだという事も忘れていました。
そんな中、3年ほど前に猫を飼う事になり、すっかり愛猫を溺愛して生活していましたが、動物に対する興味関心が高まるにつれ、同時にペットの多頭飼育崩壊や殺処分の現状など、陰の部分も見聞きするようになりました。
悲しいしかなり辛い。家に帰るたび、自分の愛猫(しじみちゃん)を見るとふと、知らないところで今も悲しい現実があることを思い出します。
そしてようやく今に至るのですが、「リクルートでの経験」 × 「動物の不幸を減らしたい」という想いから、アニマルクエストという会社を2020年に立ち上げました。
「アニマルクエスト」という名前は少しエンタメというかドラクエのようなゲームっぽいイメージがありますが、
・悲しさや暗さのイメージを払拭したかった点、と
・動物たちの一生をクエスト=冒険 に例え、波乱万丈で困難な場面があったとしても、最後はハッピーエンドに行きついてほしい。
という想いからアニマルクエストという名前を付けています。
ペットの社会課題とは
で、ペットの社会課題なんですが、割と最近テレビやネット記事などでも取り上げられることが多いので、見聞きされている方も多いはずです。
よく目にするのはペットの殺処分で、年々減少しているものの年間で3万頭以上の犬や猫が殺処分されています。
グラフだけ見ると、徐々に日本のペットの社会課題って解決に近づくのでは?と思われた方もいるかもしれませんが、殺処分は部分的なものでありそれ以外にも、飼い主の飼育放棄や虐待、多頭飼育崩壊、流通過程で短い命を終えてしまうなど様々な課題が存在します。
殺処分よりも抽象度を上げて、「何故、不幸なペットが存在するか」を考えてみたロジックツリーが下の図です。
実際には相互に問題が絡んでいてもう少し複雑だったり、私の考えが及んでいない部分もありますが、ひとつひとつ分けていくとおおよそこんな感じです。(あくまで個人の考察なのでざっくりでお願いします)
交通事故も元々野良猫は人に捨てられた猫の子孫だったり、病死も劣悪な環境下で病気になってしまったりするので、先天的な病気以外は殆ど人が起因していそうです。
アニマルクエストがフォーカスしていること
殺処分という問題ひとつとっても、解決法をざっくりわけると
①流入数を減らす(保健所に持ち込まれたり、捨てようとする人を踏みとどまらせたり減らしたり、過剰な供給を減らしたり)
②受け皿を増やす(引き取り手を増やしたり、引き取れる数を増やしたり)
って構図になりそうです。
法律や教育の観点で①は当然大切ですが、アニマルクエストとして最初にできそうなことは、②の受け皿を増やす部分で、特にその枝葉になる
認知度の向上と飼いたくても飼えない(助けたくても助けられない)問題に注力します。
飼いたくても飼えない現状とは?
動物が好きなのに飼えない人は、実際に飼っている人よりも多く存在するのではないでしょうか。私も子供の頃はその一人でした。
①賃貸で飼えない
②動物アレルギーで飼えない
③家族の反対で飼えない
④時間的に面倒をみれないので飼えない
⑤経済的に飼えない
⑥自分が高齢なため飼えない
賃貸なんかはその典型で、不動産サイトから計算すると、大体都内でペット可の物件は16%程度でした(2019年調べ)
特に都市部の住宅事情だと、ペット可の賃貸だとしても猫や小型犬のみで大型犬はNGだったり、頭数制限があったりします。
これらのゾーンの人たちが、飼えるようになったり、飼えないけど限りなく飼えるような体験ができることによって受け皿のπを増やせないかなと考えています。
本日リリースのAnimal Quest とは?(宣伝)
で、最終的に本日リリースするアプリ「Animal Quest」の告知に繋がるのですが、「どうぶつ特化型ギフティングアプリ」というのをリリースしました。
【android】
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.animal_quest
【iPhone】
https://apps.apple.com/us/app/animal-quest-どうぶつ特化型ギフティングアプリ/id1565927364
「どうぶつ特化型ギフティングアプリ」とは、InstagramやTwitterのような基本的なSNS機能に、ギフティング機能を実装したサービスです。写真や動画の閲覧・ダウンロードだけでなく、アプリ内に登録されている実在する保護猫・保護犬をはじめとした動物にギフトを送ることができます。
ギフトは日常の消耗品であるフード・トイレ・おやつといった物の他に、ワクチンなどの医療費や投げ銭としてギフトすることができます。
現在のペットサービスは当然ながらペットを飼っている人の為のサービスでありますが、アニマルクエストはその枠を超えて、動物が好きだけどペットを飼えない人や、これから飼うけれどもペットショップ以外の選択肢を知らない人、困っている動物たちを支援し幸せになる様を見守りたい人に向けたサービスです。
NPOとしてやらずに株式会社としてリリースするのは、その方が私は持続可能性が高いと信じており、社会をマネジメントするという点においては株式会社の方が理にかなっていると考えているからです。
最後に
色々書きましたが、スタートアップに限らず新規事業や新しいサービスを創るということは難易度がめちゃめちゃ高く、特にtoCで特にSNSちっくで、更に社会課題をテーマにするということは上手くいかない可能性の方がよっぽど高いことは理解しています。
ただ可能性が0.1%でもあるならばやる価値あるかな、と思っているし、
自分の人生は挑戦し続ける人生でありたいです。
というわけで、応援していただけると嬉しいです!
どうぞよろしくお願いいたします^^