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長女の事故 (その後)

こんにちは、オランダ在住10年目のhanaです。すっかり寒くなってきたオランダ。さて、前回の続き、5年前の長女の退院後の話です。



どうにかこうにかやり過ごしていたが、長女の退院から約3ヶ月。ついに助けを求めて母に連絡をした。オランダまで来てもらえないか、と。子ども達を連れて日本へ帰国する気力さえ その時にはもうなかったのだ。

定年後も数年に渡って仕事を続けていた母はこの時 退職したばかりだった。私の希望に応えオランダまで来てくれた。本当に助かった。長女と次女と母と一緒にkoningsdag (国王の日) を楽しんだり、キューケンホフ公園ヘ花を見に行ったり、花壇に花を植えたり公園を散歩したり。おかげで私はやっと元気を取り戻すことが出来た。

母には遠方まで来てもらって大きな負担をかけたかも知れないが、花が大好きな母に良い季節に来てもらえて良かったとも思った。

産後の話をストップしているが、産後うつだった時も、この時も、やはり家族に会うことで心置きなく素の自分に戻れて元気をチャージ出来るのだと気付かされる。海外にいると気づかずに気を張っていたり、日本にいればやらなくても済むような (もしくはもっと簡単に済ませられるような) 細々したことに追われたり、小さなストレスを抱えやすいのだと思う。

調子の悪い時こそ小さなストレスに気をつけて自分をよく観察して休む必要があるなぁと思う。

長文になったので色々と割愛したが、例えば手術後に脳外科の先生、リハビリの先生、心理学の先生など色んな先生とのミーティングでは本当に気をはったし、重要なミーティングでは通訳さん (オランダ語→日本語) に来ていただいたこともあった。退院してからはソーシャルワーカーさんの訪問があり、家庭に問題がなかったかなど調査が行われたり。普段はありえないが、学校長や担任が家に訪問してくれたり。

入院時には完全に寝不足だったし、退院後のリハビリがなかったとはいえ 学校の先生との連絡、登校時間の調整などなど、やや非日常の延長と言える状態が続き精神的にくたびれていたのだろうと思う。

母の渡蘭で元気を取り戻した私は、この夏から仕事を始めた。以前からオランダで仕事がしたかったことと、忙しく過ごす方が気が紛れるような気もした。家に居すぎて疲れ果てていたのもある。最初の仕事の日はこう思った。"あ、思った通りに動ける" そう、次女は当時まだ3歳だったし、長女も5歳。家に居て子ども達と一緒に過ごすことは自分のペースで物事は進まないってこと。仕事の方が自分のペースで時間を過ごせたのだった。その後1年以内にコロナであえなく職を失うが。笑

さておき、長女の事故の話はここでおしまい。こんな詳細を誰かに伝えることもなかったので、note という場所を借りて脳の記憶を整理するような気持ちで書かせてもらった。

読んでくれた方、ありがとう。


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