いつかの話 5
おばあちゃんちの柿の木の
カッキーさんとのお話
カッキーさん→🧡
わたし→◯
◯ いつもおいしい柿をどうもありがとう。
🧡 どういたしまして。
◯ 一昨年はたくさん実って、去年はちょっと少なくて、
今年も実っているけれど、熟す前に落ちてしまっているね。
🧡 たくさん実ると重たいのよ。
毎年そんなにたくさんは実らないのよ。ごめんなさいね。
◯ いえ、いただけるだけでありがたいので。
でも何かできることがあったらなって。
できればせっかく実った実は全部いただきたいから。
🧡 あらあらよくばりね。
◯ みんなにもちゃんと分けます。
🧡 そうこなくちゃ、おいしい柿だもの。
みんなにも喜んでもらいたいわ。
風に吹かれて葉が落ちることもあるけれど、
重たくなって落とすこともあるの。
日がよく当たるようにとかね。
落ちた葉っぱを片付けるのめんどくさいなと
思っているでしょ?
◯ はい。そうです。。。
🧡 自然って面倒なこともあるのよ。
自然って手がかかる、時間がかかることもあるの。
自然と人間の共生だから、手を入れて、
大事に手入れしてもらって、嬉しいことって
たくさんあるのよ。声をかけてくれることも。
だから、実はよくて葉は面倒くさいとか思わないで。
悲しいわ。
必要なことなの、そして自然なこと。
また声をかけてちょうだい。そして毎年愛でてくれるように、
私の葉の色も楽しんで。
きれいでしょ?たのしく私の一部を土に返してちょうだい。
全てが私だから。
◯ 欲張り、食い意地で、ずくなしでごめんなさい。
🧡 あら素直だこと。わかってくれたらいいの。
だって私はずっと見守っていた。
嬉しかったわ、帰ってきてくれて。
お互い日々を楽しく生きていきましょう。
◯ はい、ステキなお話ありがとうございました。
柿の木を植えてくれたかきじさん(ひいおじいちゃん)
に感謝です!
🧡 そうね、かきじさんも喜んでいると思うわ。
またね。ありがとう。
◯ ありがとうございます。
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