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ツノは骨じゃない!?サイの秘密
サイってどんな動物?
基本情報
世界には5種のサイが現生しており、アフリカ大陸の東部と南部(シロサイ、クロサイ)、インド北部からネパール南部(インドサイ)、マレーシアとインドネシアの限られた地域(ジャワサイ、スマトラサイ)に分布しています。現生のサイは体毛がなく、寒冷地域には分布していません。
現在は世界に5種しかいませんが、かつてはサイ科の属する奇蹄目(きていもく)は、始新世(ししんせい)から漸新世(ぜんしんせい)にかけて繁栄し、240属と多様性を誇っていました。サイの祖先たちは、ほぼ全ての地域(可住域)に分布していました。特に漸新世には陸上哺乳類史上最大の種(パラケラテリウム)が現れるなど、繁栄を極めた。しかし中新世以降は地球の寒冷化によって多くの種が絶滅し、またウシ亜目などの反芻類の進化に押されて衰退、更には人間の狩猟と乱獲、開発によって、現在の分布になったと考えられます。
形態
シロサイは体長370~400cm、体重は2~3t程度であり、最大で3.6tの記録を持っています。現生種ではインドサイ・シロサイはオスがメスよりも大きくなることで知られていますが、ほかの3種類では、オスメスで大きさは変化しません。皮膚は非常に分厚く硬質で、1.5 ~5.0cmの厚みを持ち、格子(こうし)構造になったコラーゲンが層をなしています。
皮膚はあらゆる動物の中でも最硬といわれ、肉食獣の爪や牙を容易には通しません。インドサイ等は、だぶついた硬い皮膚が特徴的で、体全体が鎧で覆われているように見えます。体色は灰色をしている種が多いが、サイは泥浴びを好み、水飲み場などでよくこれを行うので、土壌の色で茶色などを帯びたように見えることもあります。
スマトラサイを除き体毛がありません。しかし耳介の外縁やまつげ、尾の先端に毛を残しています。幼獣は成獣より毛深く、成熟するにつれて体毛が薄くなります。スマトラサイは耳介も含めて全身が粗く長い茶褐色の体毛で被われているものの、野生種では泥にまみれるか、抜け落ち、あまり目立ちません。
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そして、サイの仲間の角は、骨ではなく毛や爪と同じケラチンというものが束になった角質でできています。 角は傷ついても、また再生します。 この動物種の角は鼻の頭にあり1本のものと縦に2本並ぶものがいます。
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生態
草原や森林、熱帯雨林、湿地に生息しておりスマトラサイとジャワサイは、特に河川や沼の周辺に好んで生息しています。サイは夜行性あるいは薄明薄暮性(活動を主に明け方と夕方(薄暮時)に行う)です。母親とその幼獣を除けば主に基本的に単独で生活するが、シロサイは若獣が連れ添ったり幼獣がいないメスで6 - 7頭の群れを形成することもあり大規模な群れを形成することもあります。短期間であれば日陰や水浴びなどの際に集合することもあります。
オスは通常、縄張りを持ち、尿や糞、足跡(スマトラサイ)などでマーキングします。そして一生のほとんどを自分のなわばりの中で暮らします。縄張りの大きさは、2〜100平方キロメートルと様々あります。縄張りは厳密ではなく、繁殖期以外は他者の侵犯を見逃したり、縄張りが重なりあいます。食料事情や繁殖の為に、縄張りの大きさも変動します。昼間は木陰で休む、水場で水を飲む、水浴びや泥浴びをして体温調節したりします。水浴びや泥浴びを好み、前者は体温の上昇・後者は虫を避ける(皮膚は分厚いが表皮は薄くすぐ下に血管が通っているため)効果があると考えられています。薄明時や夕方に食物を摂取します。
食性は植物食です。近くに水場があれば毎日水を飲むが、アフリカ大陸に分布する種は4 - 5日は水場へ行かないこともあります。また、塩やミネラルを摂取することが重要で、塩を舐める行為が社会的意味をもっています。またスマトラサイやジャワサイは塩分を摂るために海水を飲むことがあります。
クロサイやインドサイは最高時速55kmで走ると言われます。
硬い皮膚と大きな体躯を持つことで、肉食獣に襲われて捕食されることはあまり多くありません。しかし、幼獣はその限りではありません。オス同士ではクロサイとシロサイは前方の角を、他種は下顎の牙状の歯を使い激しく争います。
妊娠期間15 - 18か月です。種によってまちまちだが、オスは約8-10歳で性的に成熟し、メスは5-7歳で成熟します。飼育下での寿命は35〜50年、野生では25〜40年程度と言われています。
終わりに
どうだったでしょうか?
本日は、ナマケモノについて解説してみました。
まだまだ知りたい動物についてあればinstagram(ani_pg_mal)まで
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