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SoundFont, XG, GS, Bumblebee

前回の記事はTransformerの話を書きました。

あのトランスフォーマーはバンブルビー達ではなく、Stable DiffusionとかGPTにも使われている技術の名称だと思います。



ところで、前回MIDIプレイヤーとして用いたSpessaSynthは
とっても高性能なMIDIプレイヤーであると同時に
SoundFontを用いたシンセサイザーでもある。


パソコンで開くとこういうのが出てくるのは

こういうの


src/spessasynth_lib/external_midi/midi_handler.js
const response = await navigator.requestMIDIAccess({ sysex: true, software: true });

requestMIDIAccessでWeb MIDI APIを初期化しているのが分かる。

キーボードからの入力もコードで定義されている。

https://github.com/spessasus/SpessaSynth/blob/master/src/spessasynth_lib/midi_parser/midi_message.js


なのでシーケンスだけでなくデバイスから入力を受け取る事もできるし、ロードしたMIDIをSoundFontでレンダリングしてオーディオ出力もできるようだ。
すごい。
あとSMFにFormat2があるのを初めて見た。


それで、初期状態で特にSoundFontを指定しなくても音が綺麗な感じがして、よく読んでみたら、S. Christian Collinsという方が作ったGeneralUser GSというSoundFontだった。

アーカイブではなく、先月にもアップデートされている!
現在もアクティブなSoundFontがあるとは知らなかった。


SoundFontはライセンス面が考慮されていない(≒他の音源を変換しただけの)物が多数あるけれど、GeneralUser GSは氏のオリジナル or 改変可能なサウンドソースを用いているとの事だ。

※詳しくはライセンス規約を読もう。



ところでGeneralUser GSのGSって何だろう?
多分グループサウンズでもゴーストスイーパーでもなく、MIDI音源のフォーマットだと思う。


いまどきのソフトでこれを意識する事は滅多にない。

私も自分でCCを入力したり、MSBとLSBでモジュールを切り替えたり、SysExでファームウェアのアップデートみたいな事はほとんどしたことがない。


小さい頃、家にYAMAHAのシーケンサーが置いてある環境で偶然触れる事ができたのが始まりなので、妙にその辺に馴染みがあるのだ。
Avatarsの原型はその頃に作ったMIDIなので、MIDI化しやすかった。

※なのにAvatarsのボーカル版は思い切りRolandっぽい音である。



よく寝起きや寝る前にBlueskyに思いついた事を書いていたのだけど

ふと、私は同世代の大抵のシーンだとかジャンルって呼ばれる物について「遠くの方でなんかやってんね」みたいな感じで見ていた事を認識する。

何が安全に関われる物かよく分からないし、VaporwaveやHyperpopが海の向こうで流行したのを知っていても、日本語だとマジで本当に関係ないんだよね、というのを少し前に別のブログに書いていた。


そしたら、Anguriaの創作って、GSとかXGとかAWM2音源とかで作ってた物の延長線が続いているだけっていうか、Steampunkで言う内燃機関が発展せず蒸気機関が今も現役稼働している世界観みたいな、そういう話に感じる。

決して良い事だとは思わないが、そういう断絶っていまさら埋められる物ではないのだろう。
別側に派生した物を、遠くから眺めて楽しんでもらえればいいんだ。



ところでMIDIっぽい音源が主流だった頃、物理モデリングのVL音源というのがあったのを覚えている。

自分では管楽器は全然演奏できないから、なんか知ってる、ぐらいの感じ。


夏頃にShadowfaxってめっちゃかっこいいなと思って、演奏者の表記にあるリリコンって何?と思って調べたりしていた


改めて1990前後のリード楽器が入ってる音楽をDiscogsで見ると結構な割合で使われてて、当時はよく使われてたんだな~って思ったり。

Yellowjacketsも。
↓どの音がキーボードでどの音がLyriconか判別できないけど、かっこいい。




物理モデリング的なサウンドは大好きなので、機会があればもっとその辺をdigしてみたいと思う。

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