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にゃんこスター初単独「飛拳」終幕で空のステージへ

先日、にゃんこスター初単独ライブ「飛拳」が無事に幕を閉じました…!

無事に、いや、無事という言葉の持つキャパを大きくオーバーして、とてつもなく愛に溢れたお客さんの拍手に包まれて終わりました…!

こんな人生!
ありがとうございます!!!

最初から最後まで、お客さんがまじずっとデカい笑い声で答えてくれてビックリするほど嬉しかったです!

なんていうかお客さんの「一緒に最高のライブにするぞ!」っていうモチベーションがすごくて「にゃんこスターってこんな愛されているコンビだったのか…!」と自己肯定感が持ち合わせのお茶碗から振りきれるほどでした。

振りきれて、余って、次の日のお弁当に入れて…まだ夜ご飯にもできるほど沢山…もう冷凍庫に入れて凍らせておいて落ち込んだとき口に放り込みたい…それくらいすごかったです。

来てくれたみなさん!
本当に本当にありがとうございました!

なんていうか今、XことTwitterことSNSで、けたたましい数の嬉しい言葉を浴びて、私がインカのめざめだったら相当ほくほくだよとバター待ちしてしまう一方で、どこか冷静な自分もいて、自分でも「ええ〜!??!?まじ〜!??」っていう新感覚です。

冷静というか…
いや、もっとやれる!!!!!

という次へのエネルギーが既にフツフツと湧いてくる感じです。次の芋を茹でる準備に入っているというか、なんでこんなさっきから芋で例えているのかは分からないのですが。

それでも今回、やっぱり初めての単独ということでこれまでの経験の上で「好きなことをやろう!」がモットーになっていたと思います。

力技!渾身の1ボケ!音楽!

やっぱり意味ある深いことなんて出来ませんし、ただ楽しいだけの時間にしたかったので、それはにゃんこスターの単独として1つの正解だった気がします。

でもその一方で、アンゴラのネタも3助さんのネタも「この曲がないと成り立たないもの」というネタが振り返れば多かったので、そうじゃないネタの割合を増やして色んなにゃんこスターを見てもらうのも良かったな〜!という少しの後悔もあります。

お客さんがとても良い人たちだったばっかりに、もっともっと見せたいにゃんこスターがいたぞと欲張ってしまうのですが、そのモチベーションはジップロックに入れて凍らせておいていつか来る第2回で解凍したいと思います。今日は色んなものを冷凍している。

そういえば!
備忘録みたいになるのですが、一応こちらが当日のネタ一覧です。

なんかこういう場ですし、ネタにまつわる色々を書きておきます。

1、ネタ『リズムなわとびの発表会2024ver.』
(アンゴラ村長・作)

跳ばなーい!で世間に出させていただいたにゃんこスターなので7年越しの初単独では「飛んだー!」がやりたかったのです。

このワイヤーアクションは4月に出演した舞台「さよう、ならば、また、」で出会った別チームの境さんに「今度の単独で飛びたいんですけどツテがないんですよね…」という雑談の中で「あるよ!!!」と紹介していただいたのです。

「接続。繋がるってことですね。」

舞台でそんなセリフが出てきましたが、人生が繋がって、また新しいことにバトンを渡してくれたと思うと、人生は点ではなく線だと歌われる歌や詩にめっちゃ納得します。中島みゆきさんの「糸」に今誰よりも共感できる自信があります。

◎VTR『オープニング』
(アンゴラ村長・編集)

こちらは宮本浩次さんの「ハレルヤ」にのせて、これまで行ってきた新ネタライブの映像を繋ぎ合わせて構成しました。

自分でもよくこんなにも過去の映像を取っておいたなと思うし、改めて見て「ずっと面白いと思うことが変わってないんだ…!」という不思議な安心がありました。

3助さんがとんでもない数のレンズをつけて「どうも〜」と言っている『サングラスの多すぎるヒカキン』や、魔法少女の格好をしたアンゴラの魔法の光にイカが集まってきちゃう映像が特にお気に入りです。

2、ネタ『サンドイッチ2024ver.』
(アンゴラ村長・作)

これは2年前のキングオブコント準々決勝でもやったお気に入りのネタです。
単独用に展開を新しくしようと、後半は初めてやるラインナップが並びましたがウケてホッとしました。

◎転換中・曲『忘れられないの』
ゲスト:牛女・しらすさん

これは3助さんが「やりたい!」とねじ込んできたのですが、通し練習でこれをやるとそこからかなり機嫌が良くなるのでまあいいかと思って見ていました。

3、ネタ『柏餅女優』
(アンゴラ村長・作)

こちらは最難関小道具こと「ベルトコンベアー」が出てきたネタでした。

2ヶ月くらい前からベルトコンベアーのことを思うと気が重くなり…

友達とご飯を食べているときに「どうした…?なんか辛いことでもあった…?」と聞かれたとき、私はただベルトコンベアーの作り方を考えていただけなので「そんなに辛い悩みなんだ…!」と自分でもハッとしたほどです。

小道具に知見があることで有名なぎょねこのおじまアローと青木くんに相談したところ「秋葉原に行けばなんとかしてくれる」だとか「9000円で望み通り作ってくれる工学部出身の芸人がいる」などの闇取引のようなアドバイスを受けました。

でも、まあその前に自分で出来る限りあるやってみるかとないと知りつつもYouTubeで「ベルトコンベアー 作り方」で調べたところ、普通にめっちゃありました。そしてそれを応用して作りました。

一応リンク貼っておくので、作りたい方はぜひです。

◎転換中・VTR『政治』
(アンゴラ村長・作)

これはお馴染みのファイヤーサンダー﨑山さんとゼンモンキー荻野くんとのズーム中、話の流れで3助さんが政治の話をしたら面白いのではとなったことがあり、そこから作ったネタです。

みなさんの感想を聞いても結構この映像が好評で、映像がこんなに反応もらえることってあるんだ!と目から鱗で、鱗!?と、自分が魚類であることを知った映像でもありました。

4、ネタ『ケバブ異世界転生』
(アンゴラ村長・作)

これはケバブが好きすぎて作ったネタです。

「嗚呼!!みんなの動物園」でルナちゃんがうちに来たときにも作っていたのがこの小道具になります。

猫が人と暮らす際に、人の出す音に慣れることも人馴れの1つらしいのですが、ガムテープをビリビリとやぶったり、発泡スチロールをカッターで切ったり…ルナちゃんに芸人と暮らすということを知らしめた小道具でもあります。

それから文字の書かれたデカい垂れ幕(5メートル)絶対に出したかったのですが、部屋にそれを置いて文字を書くほどのスペースなんてあるわけもなく、毎日50センチずつ書いては乾かし…それをカーテンレールにかけていき…また50センチずつ書いては乾かし…を繰り返しました。家の中をデカい垂れ幕に占められるだけでこんなにも非日常になってしまうのだと、日常はこんなに簡単に崩れる脆いものなのだと教えてくれました。

このネタは私の大学時代からの親友たけぴに姫として出演してもらいました!完璧な姫をありがとう!

◎転換中・曲『新宝島』
ゲスト:牛女・しらすさん

これも3助さんがやりたかったことらしいです。

5、ネタ『HY』
(スーパー3助・作)

これは前にサカナクションさんの「ミュージック」という曲でやっていたネタを、HYさんの「366日」に変えてやりました。

本番でなぜか小道具を倒してしまい、本当このミスは結構心残りです…!もっと重い素材で作ってくれ!

◎転換中・VTR『あゆ』
(アンゴラ村長・作)

今までYouTubeでMVのパロディをいくつかやってきましたがこれもずっとやりたかったものです。

みなさんも浜崎あゆみさんの『SEASONS』のMVを一度見てください。斜めすぎます!

小さい頃から浜崎あゆみさんが大好きで「斜めすぎるな〜」と思って見ていたので今回より斜めに再現できて本望すぎました。

6、ネタ『NSC』
(スーパー3助・作)

これも3助さんのやりたいネタですね。
意外にアンゴラの冒頭のセリフが長いので最初だけドキドキしているネタです。

◎転換中・VTR『サイトウさん』
(スーパー3助・作)

MISIAさんの「逢いたくていま」にのせて、3助さんが今本当に会いたい人こと元ゾフィーのサイトウさんに会いに行くまでをまとめました。

このVTRを撮るためだけに町田まで行きました。
遠かったです。

私も編集していて楽しかったです。

サイトウさんが働く「やまよこ鮮魚店」で撮影をさせていただき、お酒もご飯も食べたのですが、忖度なしでむっちゃ旨かったのでみなさんもぜひです。

7、ネタ『ほしの』
(スーパー3助・作)

これも3助さん。
私が考える訳ない絶対に3助さんのネタです。

8、1ボケしかないネタメドレー
(スーパー3助・作)

①ホストとお客さん
②デスゲーム
③殺し屋女子高生
④花*花
⑤Vaundy医師

ここではたけぴと、VTRでもお世話になったサイトウさんにMCをしていただきました。
本当に本当に頭が上がらないです…!
ありがとうございましたより上の、さらに敬意を払える言葉があればいいのにと思うほど感謝の気持ちでいっぱいです…!

◎転換中・曲『チェだぜ音頭』

そして、最後はMCをしてくれた2人による「チェだぜ音頭」です。
サイトウさんが持ちギャグ「チェだぜ」をお祭りテイストにした歌を歌い、たけぴはその歌の「チェだぜ」の度に歯茎に切手を貼りました。

すみません。
突然、訳の分からない言葉を羅列して。

このたけぴという女、普段はシステムエンジニアとして働きながらも、自分の歯茎が出ていることを面白いと思っていて「歯茎で売れたい」と本気で思っているとんでもない女なのです。

着替えで見れなかったのですが、みなさんからも好評だったようで親友として心から嬉しいです。

9、ドーナツ裁判

これはサンドイッチのネタともうほぼ同じシステムのネタですが、つい2ヶ月前くらいに出来て好きだったので入れてしまいました。

単独の最後は絶対にウケて終わりたかったのですがこのネタの最後の展開がそれを叶えてくれて、めっちゃ色々考えたけどこれで良かった〜〜〜とその瞬間に「終われた〜!」と肩の荷が降りました。
終わって暗転中にズシンッと音がしていたらそれが私の肩に乗せていた重さの音です。

◎エンディング

エンディングでは少しトークをしたあと、乃木坂46さんの「きっかけ」にのせて今再びのワイヤーアクションをして終わりました。

乃木坂さんは卒業ライブのときに卒業生が上に上がっていき…まるで空に帰っていくような素敵な演出があるのですが…

1回それをやりたかったのです。
単独ってエゴが押し通せるのでやりました。

あとワイヤーアクションが「何度やっても料金は変わらない」と言われていたので1回じゃもったいなくてやりました。みなさんも同じ立場だったらそうしますよね。

本当はワイヤーをめっちゃ使うネタも新しく作ってやりたかったのですが、それよりも7年間の中で出来たやりたいネタが多すぎてそれに割かれました。

と、いう感じです。

いや、大変だった…!

でも…!
やっぱりまだまだ見てほしいネタも沢山あった…!


こんな風に思える日が来るとは。

もうみなさん知ってるよ!すぎることかと思いますが、にゃんこスターがキングオブコントの決勝に出た7年前、あのときは本当になわとびのネタ1本しかなかったのです。

テレビに呼んでもらえるけどあのネタしかなくて、このままじゃダメだというもどかしさを抱えつつも、でもまだどこでも試していないネタをいきなりテレビで出せるほどコンビで積み上げたものもなく…

自分たち自身もどうしてあのネタが私たちを決勝まで連れて行ってくれたのか分かりませんでした。

なわとびが上手いのにそれを捨てるから面白いのか…?

3助さんの声か…?

アンゴラの無邪気に人を振り回す感じ…?

いや、やっぱり、なわとびが良いのか…!??

もう本当に根本から色々考えたし、そうして客観的に見て要素を抽出して、それが出せるネタを作れるまで多分3年くらいかかったと思います。

3年でも早い方だと思います。

そこから新ネタを作ってはライブをして…
今ではキングオブコントで負けても「やっぱり…」なんて思わなくて「悔しい!!!」と本気で思えるくらいになりました。

こうなりたかった!

ほんと応援し続けてくれたお客さんのおかげです。

エンディングで、宙からお客さんの顔を見ていて、知ってる顔の多さに積み重ねてきたものを感じました。

お客さんが10人のライブでもいてくれた方や…

コロナ禍の配信ライブで画面の向こうから見てくれていたお客さん…

新ネタ3本ライブを始めた頃の竹内ズとのツーマンから見てくれてる方…

この前出演した舞台で出会った仲間たち…

広島、福岡、長崎、熊本など、飛行機に乗ってまで見に来てくれるお客さん…

良い人生すぎます!

でも、ちょっと、あれです。

自分について初めて知ったことが1つあって、こんなに素敵な言葉をもらっても、もう「次はもっとこうしなきゃ!」みたいなどちらかというと負よりの感情がしっかりとあって、これは自分が思っている以上に向上心が高いのか、いや、自己肯定感が低いからそう思うのか…

もちろん色んな反省はありつつも、それでも肯定の声をしっかり良かったものとして受け取って自信にするというステップに進まなければなりません。

「自分になんて出来ないかも…」みたいな暗い感情にはよく苛まれるんですけど、それってその場で足踏みするだけだし、楽な方に逃げているだけだし、もう少し「こうして嬉しい言葉を受け取っても良いくらいの努力はしてきたんだ」と受け入れたいです。

と、思って………

30万円のカバンを買いました。

え!合ってますよ、文脈。

いや、もともと2年くらい前に街で見かけた女性のカバンに「可愛すぎる…!」と衝撃を受け、それがどこのものかも分からぬまま時は経ち、やっとブランドだと知り、30才になったら買おうとカバン貯金をしていたのです。

そんな30才到達間際、舞台に出演し、写真集もありがたいことに爆売れし、そして30を迎え、単独も終わり…今買わなかったらもう一生買わないぞ…!と意を決して買いました。

私の肯定感の象徴にします。

今回の単独を自信に変えて、次はもっと新しいにゃんこスターと変わらぬにゃんこスターのシマシマなネクストステージを見せられるよう今日からまた頑張ります。

これからもどうぞよろしくお願いします!

30万のカバンを買った話でした。

そんな感じで今日は終わりです。

この記事は、好きにやっているものなので別媒体なとで転載する場合は300万円もらいますのでよろしくお願いします。
それでまたカバン買わせていただきますのでよろしくお願いします。

そして!単独ライブ当日、よろず〜ニュースさんが取材をしてくださいました!

普段からお笑いライブに足を運ぶという記者の山本さんの愛ある記事ですので、よろしければご一読ください。

また!単独の配信、出来るかどうか今絶賛いろいろ確認中ですのでお待ちください!

あと!記者会見も出させていただきました「やついフェス」が来週の日曜日にあります!
よかったらぜひです!

では、ここまで読んでくれた方に感謝の気持ちを込めて私からお礼のひとりごとです。

コンビニとかスーパーで沖縄フェアが始まる時期のことみんなでもっと愛でていきましょうね。

よい一週間を。

気持ちをお金に変えて贈りたいときはこちらをどうぞ!