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パラレルワールドやめれる?
TikTokで、たまに知らない世界を目にします。
A「僕、TikTokやってる◯◯って言うんですけどフォローしてますか?」
B「えっ!知ってます!フォローもしてます!」
A「いくつですか?」
B「28才です!」
A「じゃあフォローしてくれてるあなたに!年齢×1万円の28万円分!好きなものプレゼントしちゃいます!」
みたいな。
そんなやりとりの後、嬉しそうに買い物袋を掲げて動画は終わりです。
え…?
なんだこの知らない世界は…。
誰なんだこの人は…。
それなのに。
この動画の世界でこの人は知られていて、そして年齢×1万円もの高価なプレゼントをしているのです。
まあ、確かに。
そりゃあ私が知らないだけで、みんなに知られている人は沢山いると思います。
それに野暮ですが、元々知り合いの2人が、そういう趣旨の動画を撮るために事前に打ち合わせをして撮っているのかもしれません。
だから!!!
いいんだけど!!!!!!
でも、あの、全然知らない人が、めっちゃ知られてるみたいな世界!!!!!
パラレルワールドみたいで怖い!!!!!!!
全てが嘘の世界すぎて怖い!!!!!!
やめて!!!!!!
絶妙に知らないって言うか…。
絶妙に知らない人(なんか覚えやすそうな派手な服を着ている)が、絶妙に知らない土地の駅前で(なんか嘘みたいな駅名)街行く人に声をかける…
そう、これをさらに怖くさせているのがこの「街行く人」です。
街行く人が街行く人すぎるっていうか。
もうイメージ通りの街行く人です。
だからそのせいで、こちらの世界とあちらの世界に同じ価値観があるような親近感を抱いてしまうのです。
その安心の土壌を、急にめっちゃ知らない人が有名な人として現れることで、より違和感が大きくしてしまっているのです。
もう、全部怪しいです。
そのTikTokerが描いた理想の世界なんじゃないか…?
それがなんらかの方法で動画に録画されて映し出されてしまっているだけなんじゃないか…?
トゥルーマン・ショーみたいなことです。
もはや、行きたい。
あの絶妙に知らない駅へ行って、知らない駅前で知らないTikTokerに声を掛けられたい…
そして…
「知らないです!!!!!!!!」
と、大きな声で叫びたい。
「フォローもしてません!!!!!!!」
すると、その瞬間…!
バリッ…バリバリバリッ…
どこからか大きな音が鳴り響きます。
見上げると…
空だと思っていたものが裂けて、隙間から真っ黒な天井がのぞきます。
「やっぱり嘘だったんだ…」
分かっていたはずの私もその事実に足が震えます。
しかし、何よりそのTikTokerに偽物の、裂けた青空を見せてやりたい。
「そんな世界はない!!!!!!」
君のことを知っている人はいない。
街行く人の年齢×1万円のものをプレゼントをすることでフォロワーを増やすような、そんなことをして得たものは、またお金を配ることでしか続かない。
そんな未来でいいのか。
そう言って肩を揺らし、我に帰ったそいつを偽物の雨が濡らす中で抱きしめたい…。
そしてそんな世界からなんやらあって帰ってきて、苦労をしながら田舎で農家をしてみんなの食を支えたい…。
そんな感じで今日は終わりです。
告知!!!
今日は6月最後の日曜日ということでラジオトーク生配信があります!!!
しかしながら申し訳ないことにアンゴラが夜遅くまでライブのため、23:30〜の開始とさせてください!すみません!
では、ここまで読んでくれた方に感謝の気持ちを込めて私からお礼のひとりごとです。
みんなで立ち上がって、拍手して、ゴーヤチャンプルーの旬を迎えませんか?
よい一週間を。
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