『やりたいことはとことんやる』、映画イエスマンが気づかせてくれた人生で大切なこと
アングラーズスタッフにインタビューする「インタビューnote」。今回は、釣船予約サービスに携わっている「岩田 梨紗(Risa Iwata)さん」にお話を伺いました!
今までのキャリアについて教えてください
学校を卒業してから、最初はバスガイドを4年数ヶ月やっていました。それから映画関連のイベント会社で働いて、その後に1年くらい社会人を離れて勉強をして、アングラーズに入社しました。
最初バスガイドの道に進もうと思ったきっかけは?
2011年の東日本大震災のときに、私は高校三年生で福島に住んでいました。最初は受験を考えていたんですけど、震災で家が崩れてしまって…
貯めていた学費も修繕費で消えてしまったのもあって、就職してほしいと親に言われました。
そこで、「就職してもいいけど、東京に行かせてほしい」とお願いして。
それで就職活動をすることになりました。昔からチリ旅行とかいろんな場所に行くのが好きだったので、バスガイドがあってるんじゃないか?ということで、バスガイドになった感じです。バスガイドの仕事では、関東甲信越の観光地はほとんど行きましたね。
バスガイドから映画イベント会社に転職されたのはなぜですか
もともと映画が好きだったので、映画関連のファン活動をしていたんですけど、そこからご縁がつながって、働くことになりました。
バスガイドの仕事も好きだったんですけど、結構大変な仕事で、キャリアプランが広がるわけでもなかったので。将来を考えると、長く続けられる仕事ではありませんでした。そんなときにご縁があったので、良いきっかけかもと思い転職しました。
イベント会社では、試写会の招待だったり、ライターさんに記事を書いてもらったり、展示イベントに出たりとか。メディアに向けてのプロモーション関連を行なっていました。主に海外映画が多かったですね。
どんな映画が好きですか
ジャンル問わずに好きなんですけど、一番好きなのは高校生のときに観た『イエスマン』ですね。ジムキャリーが主演の映画で、私の人生の行動指針になってるというか。価値観を育んでくれた映画です。
ストーリーをざっくり言うと、何事も否定的で人生うまくいかなかった主人公が、あることをきっかけに目の前のことに否定せず「YES」と答えるようになって。そこから、人生が次第にうまくいき始めるという映画です。
高校生のときに数学がすごく苦手で、最初のほうは追いつけていたんですけど、だんだん苦痛になっていきました。成績が次第に落ちていき、当時は理系の大学に行こうかなと考えていたので、かなりつらかったですね。
それで当時すごく自信をなくしていました…
そんなときにイエスマンを観て、ジムキャリーの絶妙な演技もあってか「たとえ難しいことでも、いろんなことに挑戦してみよう」という気持ちにあの映画がさせてくれました。視点を変えてくれた作品かもしれません。
なるべく最初トライしてみて、仮に失敗したとしても、それは自分の経験になります。成功したらそれはそれでいいことなので。
そこから結構苦手なことでも、まずはちょっとトライしてみる。否定から入らないようにする。そこは大きく変わりましたね。
イベント会社はいつまでいましたか
イベント会社は、2020年までいました。ちょうどコロナをきっかけにいろんなイベントが中止になって、仕事がなくなったので。震災のときもそうですが、なんかそういう自然のタイミングを転機にしていたほうが、自分のバイオリズムにあっているというか、自然と調和してる感じがするんですよね。
そこから一年間、すぐ転職せずに間を空けることにしました。
すぐに働かないでおこうと思ったのは、そのときコロナ禍で世の中が大変な時期というのもありましたが、他にやりたいことがそのときになかったので、充電期間にあてることにしました。
ただ、当時社内に開発部があって、そのときエンジニアさんの仕事を見ていたのですが、ちょっとやってみたいなと興味を持ちました。そこで新しく手に職をつけるなら、ソフトウェア開発がいいかもしれないと思い、プログラミングを学び始めました。
就職保証というかたちで、転職活動までサポートしてくれるところだったので、就業できるレベルまでとりあえず身につけようと。
そんなプログラミングスクールに入った3月くらいに、ちょうどアングラーズがZOZO創業者の前澤さんから出資を受けたというプレスリリースを見かけました。自分も釣り好きだったので、今プログラミング勉強してるし、技術的にもRubyを勉強していたので、なんとか入るきっかけがないかなと思っていました。
プログラミングスクールに入る前から、アングラーズを第一候補にはしていたので、目をつけていたんですよね。
そこからアングラーズのエンジニア募集が出たので、すごく長い応募メッセージを思いきって送りました笑。自分のポートフォリオも貼ったりしたんですけど、そのポートフォリオが、今の釣船予約の原型みたいなものを自分で作っていて。
釣船の情報が集まらないし、いろんなサイトを見比べないと比較ができないので、船長のブログやユーザーさんの釣果が集まるようなサイトを、 すごく簡単なものですが作って送りました。
そのあと書類審査が通って、「ぜひ一度カジュアル面談しませんか?」と代表の若槻さんからメールをもらって、面談に進むことができました。いきなり若槻さんとは思っていなかったので、少し驚きました。
三年前ですよね、若槻さんの印象は覚えていますか
最初の印象は、とても熱く語ってくださって、今後つくりたい世界観のビジョンがすごく明確だなと思いました。ポートフォリオで作った釣り業界の課題とかにもとても共感してくれたので、この会社だったら、自分のやりたいことを挑戦できるんじゃないか、と感じましたね。
結局、エンジニア職での採用ではなかったのですが、ぜひその熱量をアングラーズで発揮してみませんか?とオファーをいただきました。この会社だったら、他の職種でもやりがいを持って働くことができると思ったので入社しました。
入社後、最初はアングラーズマイスターのプロジェクトに携わって、基準について話し合ったり、マイスターの審査などをしていました。あとアプリにランキング機能を入れるタイミングだったので、 その仕組みをシミュレーションしたり、プレスリリースを書いたり、業務は多岐にわたりました。
いっぱい覚えることもあって大変だったんですけど、自分って案外いろんなことができるんだなと思いました。やれることの幅が広がっていきましたね。
その後、若槻さんから、「釣船向けの新しいサービスをやるんだけど、ポートフォリオにも書いてくれていたし、ぜひ岩田さんにやってほしい」と仰ってくださって、釣船予約の前身である『釣船ポータル』の立ち上げに携わりました。
この3年を振り返ってみると、人数も増えたので、会社の変化をすごく感じます。
もともと若槻さんをはじめ、創業メンバーの熱量から少人数でがんばっていたと思うんですけど、そこから同じくらいの熱量の人たちがどんどん入ってきて。その熱量がどんどん大きくなりながら、サービスも展開していって、組織も大きくなっているのを感じています。
アングラーズの成長をど真ん中で見てきたわけですね、今までで一番大変だったことは何ですか
それこそ前身の釣船ポータルのリリースは、今思うとすごく大変でしたね。
プログラミングの勉強はしたものの、開発の上流工程はまったく学んでいなかったので、いきなり未経験でやらせていただくという、なんとも貴重な機会でした。エンジニアさんとのすり合わせだったり、釣船のデータを整えることをやっていました。
それをほぼ1人でやっていたので、あのときは試行錯誤していましたね。
開発に関してはエンジニアさんが行いますが、その中身の部分、コンテンツがないと始まらないので、そこをすべてやっていました。情報を入れた後の許可なども取る必要があったので、どうしたらもっと効率的にできるかとか、そういうところを考えて探りながら作業も並行してやっていたので、最初はかなり葛藤していましたね。
それでも釣船は最初にやりたかったことだったので、なんとか活路を見いだそうと、私なりに整理しながら進めていました。そしたら徐々にカタチになっていき、リリースを迎えることができました。
1つ2つフェーズが進んで、今は釣船予約というサービスに生まれ変わって、こうやって右肩上がりに事業が伸びていく姿を見ていると、やっぱり感動しますね。すごく嬉しいです。赤ちゃんから子どもに成長してるみたいで、親目線の気分になります。
ただ、まだこれからだと思うので、もっとより多くの方々に使っていただけるサービスにしたいですね。
そのなかで、岩田さんが感謝を伝えたい人はいますか
もう全員に感謝なんですけど、初期の釣船ポータルを立ち上げたときの上司には、ほんとすごく感謝しています。
当時はまだ釣船ポータルの流入が少なくて、アングラーズ経由で電話をかけてくれる人もあまりいないし、掲載数もまだまだの状況でした。そんなときにちょうど上司が入ってきてくれて、一緒に大会の運営をしてくれたり、二人三脚で進めてくれました。
いろんな話を聞きながら、新しい視点を加えてくれたので、その一つ一つが有り難かったです。私一人だけではきっと乗り越えられなかったので、新しい成長をさせてくれた人として、とても感謝しています。
そういえば、都会のど真ん中から北海道の大自然にお引越しされたと伺いましたが、どのようなきっかけですか
はい、今年の3月に目黒から北海道の日高地方に引越しました。移住願望というのが、東京住まい10年過ぎたくらいから出てきたのと、もともと場所を選ばず仕事をしたいというのがありました。
都会はいろいろあって楽しいんですけど、ちょっと人の多さに疲れちゃって。せっかくどこでも仕事ができるような環境なので、自然の多いところに移住してみるのもありなんじゃないか?って考え始めたのが移住のきっかけですね。
都会に憧れて、福島から出てきたんですけど、結局田舎の良さに気づきまた戻りました。
候補としては、最初から北海道に行こうと決めていたのですか
九州から北海道まですべて候補に入っていました。今の場所は、実は引越しの一年前まで行ったことがなくて。たまたま一人旅で北海道に行って、馬の牧場巡りをしたのが決め手になりました。
そのときに札幌も滞在して、すごく活気のある街で良かったんですけど、馬の牧場地帯のある日高地方の自然が、なんかすごくのどかで気に入っちゃって。北海道だけど、ほぼ雪が降らないんですよ。降ってもくるぶしほどしか積もらないので、過ごしやすそうだなと思って。
北海道のなかでは、比較的寒くないエリアです。
もちろん東京よりは寒いですけど笑。
ずーっと海岸線が続いていて、後ろをふり向けば広大な日高山脈が連なっていて。海も山もすごく近くて、気持ちの良い場所です。あと生活に必要な機能もコンパクトにまとまっているので、日々暮らすには全然困らない場所だなと思いました。
そしてなんと言っても、私の大好きな馬たちにすぐ会いにいけるのも魅力的です。
すべてがすごく絶妙で、ちょうどいいなぁと思い、それでその一年後に日高へ引っ越すことにしました。
最初に行ったのは2022年12月頃ですが、実はその後も会社の同僚と北海道に一週間ほど滞在しました。体験移住「ちょっと暮らし」という制度があって、町が抱えている賃貸に滞在させてもらって、プチ移住体験をしてきました。
平日は仕事をしながら、夜はみんなでご飯を食べて、週末はみんなで釣りに行ってました。
そこで一週間ほど過ごしたのもあって、あらためてこの場所すごくいいなぁと思いましたね。そして2024年3月に実際に引越してみて、「本当に住んで良かったな」としみじみ感じています笑。
目黒から北海道に引越してみて、一番良かったことは何ですか
私のなかでは、『ありのままの自分の姿』で過ごせるようになったのが一番大きいです。心に余裕ができたなと思います。
東京にいると、服が好きなのもあって、街に出かけるなら目いっぱいオシャレしなきゃとか。人にちゃんとよく見られるような身だしなみにしなきゃとか。そういうところで、すごくお金をかけていた部分がありました。
それが引越したあとは、ご近所付き合いは多少あるにしろ、東京みたいに常に華やかでいなきゃ、みたいな気持ちにはならないです。そうなると精神的にも金銭的にもラクになって、今は堅実的な暮らしになりました。
お金の使い道は、今まで服に使っていたものが、釣りやDIYなどに変わりましたね。だから私みたいな人には、田舎はすごくおすすめです。
そのなかで大切にしてる価値観はありますか
『やりたいことはとことんやる!』ですね。飽きるまでやったほうがいいと思っていて、仮にすぐ飽きたとしても、それは一つの経験になるので。最初からやらないよりは絶対いいと思っています。
福島から東京への引越しも、今回の東京から北海道への引越しも、趣味の釣りも、やりたいと思ったらとことんやっています笑。
他に今までやったのだと、アイススケート、カメラ撮影、あとコスプレとかがあります。
周りからは、「可処分時間どうなってるの?」とよく言われます。昔からいろんなことに手を出しているので、常に忙しそうに見えるらしくて。海外に行きすぎて、周りから「海外に住んでるかと思った」と言われたり、「どうやって時間作ってるの?」みたいなことは言われます。
海外は今までどこに行きましたか
ニューヨークを中心にアメリカがすごく多いですね。あとヨーロッパだとイギリス、フランス、イタリア、ドイツ、オランダ、ベルギー。アジアだとフィリピン、香港、台湾、シンガポールなどですね。
基本的には観光目的で行ったことはあまりなくて、何かしら映画のイベントにあわせていくことが半分は占めていて、時間に余裕があれば観光する感じですね。映画のワールドプレミアに行くのが好きなので、行きたいと思ったらすぐ飛んで行ってました笑。
今後やりたいこととしては、せっかく移住したので、地域の経済活動はすごく盛り上げていきたいと思っています。別の自治体ですけど、今も地域興しのお手伝いをしているので、地元も盛り上げていきたいと考えています。
最後に、アングラーズの価値観や文化について教えてください
みんなが会社のことを考えているし、釣り人や釣り業界についても、すごく考えている組織だと思います。そこに関しては、自信を持って「誠実な会社です」と言いたいですね。
今プロジェクトがどんどん大きくなり、人数も増えたので、どうしても何かしら細かいミスをしてしまう瞬間もあります。すると、そこにパッとみんながフォローに入ったり、気遣ってくれたりするんですよね。
その光景を見るたびに、「なんかすごくいい文化だな」と思います。
どんな人がアングラーズに向いているかでいうと、表現が適切かはわかりませんが『ちょっと変わった人』が向いているかもしれません笑。
なんだろう、みんなおもしろい経歴を持っているんですよね。前職だったり、プライベートの趣味だったり、かなりマニアックだったり。そのなかで、みんな何かしら情熱を持ってやってきた人が多いなと思います。
その情熱を、アングラーズに対してちゃんと向けている人の集まりが、アングラーズという会社だと思います。ユーザーのことが好きで、釣り人が幸せになることをすごく考えている人たちです。
アングラーズは挑戦ができる会社なので、挑戦したい人はぜひ来てほしいなって思います。『挑戦したい人、ちょっと変わった人』は、ぜひいらしてください笑。
プライベートでも社内でも、いろんな調整がしやすい会社だと思うので、やる気があればどんどんチャンスが与えられて、道が拓けていくと思います。個人的には、今やってる釣船予約のサービスを、引き続きみんなでさらに成長できるようにがんばりたいです♪
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