愚息へ
職業に貴賤はないと言うが、現実社会にはヒエラルキーはある。ただ高級フレンチフルコースを食べても満足しない人もいれば、一杯のラーメンで満足して幸せを感じる人もいる。自分がどう生きたいか?どういう人になりたいのか?大切なことは目的と目標をはき違えないことだ。目標はあくまで目的にたどり着くための手段であり、目標の先にあるモノをしっかりと見ていなければ意味が無い。目標をクリアしてもその先で迷子になるだけだ。目の前のことしか見ていない者と、その先をしっかりと見すえている者とではモチベーションも違う。将来どういう人間でありたいか?目的(将来の夢)が見つからず家に引きこもっているだけでは、ヘッドホンとマスクして、鼻をつまんで、目を閉じて暗闇を歩くのと同じだ。スタート台にも立っていない。ネットやテレビで見て知った気になって、満足して自分が出来た気になっているが、何でも良いから先ずは実際に経験して、自分の五感で感じ、経験値を積み上げろ。そこから見える世界は、部屋に閉じこもって小さなモニターに映し出される世界と違って、匂いも、触感も何もかも違う現実世界だ。人は仮想空間の中で生きてる訳じゃ無い。先ずは一歩自分の殻を破って踏み出してみろ。将来の夢(目的)の無い人間は、ただ漫然と貴重な時間と物を消費して生きているだけで、そこら辺にいる犬や猫と変わらない。将来自分がどういう人間でありたいか?どんな仕事に就くか?ヒエラルキーはあるが、職業に貴賤はない。どんな金持ちでも心が貧しくては幸せになれない。心豊かに生きていきたいなら、誰かに「ありがとう」と言って貰える仕事をすれば良い。その先にきっと自分の目指す目的が見えてくるはずだ。