カフェの店主になるまで①

12年前。
音楽教室の講師になって26年が経過しようとしていまして。
受け持ち生徒は2歳児から70代の方々まで幅広い。
生徒数は年々減少傾向にあるので、仕事としてはどの年齢層でも引き受けるという状態にあったけど、朝から超絶活発2歳児を相手にし、高年齢層の生徒レッスンを夜まで働き続けるのにはかなり体力が必要で、健康食品やら滋養強壮ドリンク等用いながら車で片道1時間の仕事場までは年々しんどくなってきていて。
ここの音楽教室は定年というものがあり、このままそれを迎えたとしても退職金はないし、それよりも会社から自分が大事にされていない事、必要とされていない事などを感じる事でいつも悲しい思いをしていたので、自分の生きる道を探そうと思い始めていました。

20年目あたりから、経営セミナーとか異業種交流会とか参加し始めてたけど、当時は男性が起業することが主流だったので、どこに行っても男性ばかりだし「何億稼ごうぜ!」みたいな話やプレゼン命!100人名刺交換とか、私が最も苦手な話しばかり。
音楽やってて名刺交換て日頃全くしないですからね。
まあ、そんなんで日々悶々と過ごしてました。
あるとき、いつものように経理セミナーに出かけた会場で

『やりたいことがみつかる!女性経営セミナー@京都大学』

というチラシを見つけました。
国と京都大学が連携して女性起業家を15人育てようという主旨のもので、
合宿費を10万円支払って土日土日の計10回のセミナーでした。
締切はなんと2日後!
事業計画書なんて書いた事なかったし、やりたい事があった訳ではないけど、ある事ない事を仕事帰りのコメダ珈琲でせっせと書いて(当時は手書き!)深夜投函したのでした。

応募者は結構いらっしゃったようですけど、見事京都大学合格(笑

やりたい事は見つかる予定だし、京都大学へ潜入できる事で超わくわくしたのでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?