夢で逢えたら。
顔をあげよう。外に出よう。
そう思ったのも束の間。
悲しみと虚しさに囚われてまた俯いている。
こうして浮き沈みを繰り返しながら、少しずつ浮上していくのだろう。
***
先日、あっちゃんの夢を見た。
若かりし日の金髪ロングヘアで美人なあっちゃんが、はにかんだような優しい微笑みを浮かべて隣に立っていた。とても綺麗で今にも消えそうに儚くて、天使みたいだった。
夢の中で聴こえていたのは「RENDEZVOUS」と「GALAXY」。
「俺はこんなんなっちゃったけど、生きて。」
あっちゃん、最後にそう言ってにっこり笑った。
そして聴こえてきたのはこの曲。
涙で目が覚めた。
*
「RENDEZVOUS」の歌詞どおり”私の隣で微笑む天使”になったあっちゃんが夢で伝えてくれたのは、たぶんこういうこと。
『ゆっくりでいい。悲しみから自由になって。
力を取り戻したら、また自由に飛び回って。
そして、必ず訪れる死の瞬間まで生きる喜びと楽しさを味わって。』
今はまだ悲しみの淵ばかり覗き込んで、そこから離れられない。
何をしてても虚ろで、心から笑えないし楽しめない。
前みたいに笑って楽しめる日がくるなんて思えない。
でも、もっと時間が経てば「ダイジョーブ」な日が来るんだろう。(たぶん)
だって人生は愛と死、出会いと別れ。
それを味わうために生まれてきたはずだから。
いつかあちらに行った時。
あっちゃんに笑ってそう言えますように。