見出し画像

連続140字小説-6「星、間一髪」

もうだめだ、食べられる!
そう思った時、星屑は誰かに突き飛ばされた。

目の前でサメの大きな口が閉じる。
間一髪、助かった。

諦めるな、一緒に逃げるぞ!
小さな銀色の魚の群れが星屑を巻き込んで旋回する。

もう少しの辛抱だ。がんばれ。
懸命に逃げる魚たちに励まされ、星屑も力を振り絞って泳ぎ続けた。

***
このマガジンに1話からまとめています↓



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?