今日のカード(と大好きな人) 2024.10.08
久しぶりにカードをひいた。
好きだったこと
やらずにはいられなかったこと
もう一度 楽しむことを自分に許そう
その過程で味わう悲しみや喜びが
深く静かに 私を癒やしてゆく
***
2012年にBUCK-TICKに、あっちゃんに出会って夢中になった。
あっちゃんのことを知りたくて、あっちゃんの紡ぐ言葉と彼らの創り出す世界が大好きで、読み解くのが楽しくて、なにかに取り憑かれたみたいにのめり込んだ。
2023年10月。
あっちゃんがいなくなって、BUCK-TICKに触れることはそのまま痛みになった。胸が痛くて、悲しくて、泣くのにも疲れ果てて、その世界を遠ざけた。そうして間もなく1年が経つ。
好きで好きでたまらないもの(人)が、耐え難い喪失感と痛みを伴うものになる。予想だにしない出来事を受け入れられず、触れたいのに触れたくない・観たいのに観たくない…そんな葛藤を抱えて過ごしたこの1年。
何をしても喪失感が埋まることはなかった。
あっちゃんがいないのに、なんで生きていなくちゃいけないのかな。
この先、何を楽しみに生きていけばいいのかな。
何度も何度もそう思っては、無理矢理ちいさな幸せを数え、笑顔で取り繕って日々をやり過ごしてきた。
だけど、本当はどこかでわかっていた。
痛みから逃げても何も変わらない。
どんなに胸が痛くても、もう一度あっちゃんがいるBUCK-TICKの世界にどっぷり浸かって、思う存分泣いて、泣きながら、それでも読み解き続けること。想いを言葉にすること。
それこそがこの喪失感を埋める唯一の手立てなのだ、と。
かけがえのない「櫻井敦司」という存在を失って、その存在の大きさを思い知った。悲しみで心が壊れそうになって、生きる気力も失いかけて。
それでもこの1年生きてきたし、これからも生きていく。
どうせ生きるなら、やっぱり私は愛するあっちゃん(が遺した世界)を慈しみ愛しながら生きていきたい。あの時味わった絶望も、愛おしさから生まれ続ける虚しさや痛みも、丸ごと全部一緒に。
久しぶりに観た2013年のFT ONLY。
恋に落ちたあの頃のあっちゃんが、最期の曲になった「絶界」を歌う姿に号泣する。どんなに悲しくて胸が痛くても、やっぱりあっちゃんが好きだ。
声も仕草も美しくて、妖しくて、淫靡で、清らかなあっちゃんの全部が好きだ。こんなにも好きだから悲しくて痛くてやりきれないのならば、もうこの痛みごと好きでいるしかないじゃないか。…泣きながらそう思う。
愛してやまない「櫻井敦司」という人を喪って空いた心の穴は、もう一度あっちゃんの世界に還ることで、ゆっくりと埋められていくのかもしれない。
全部が夢のこの世を生き抜いて、あっちゃんに会いに行こう。