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BUCK∞TICK「スブロサ SUBROSA」詳細発表

10月21日、今井さん59歳の誕生日。
BUCK∞TICKの新アルバム「スブロサ SUBROSA」の詳細が発表された。
気になっていたアートワークは秋田和徳さんが担当(嬉しい!)。
幻想的で、不穏で、どきどきする。

【収録曲】
01. 百万那由多ノ塵SCUM (作詞・作曲:今井寿)
02. スブロサ SUBROSA  (作詞・ 作曲:今井寿)
03. 夢遊猫 SLEEP WALK (作詞・作曲:今井寿)
04. From Now On (作詞・作曲: 星野英彦)
05. Rezisto (作詞・作曲:今井寿)
06. 神経質な階段(作曲: 今井寿)
07. 雷神 風神 - レゾナンス #rising(作詞・作曲:今井寿)
08. 冥王星で死ね(作詞・作曲:今井寿) 
09. 遊星通信(作詞・作曲: 今井寿)
10. paradeno mori (作詞・作曲: 星野英彦)
11. ストレリチア(作曲: 今井寿)
12. 絶望という名の君へ(作詞:今井寿 / 作曲:星野英彦)
13. TIKI TIKI BOOM(作詞・作曲:今井寿)
14. プシュケー - PSYCHE - (作詞: 今井寿 / 作曲: 星野英彦)
15. ガブリエルのラッパ(作詞・作曲:今井寿)
16. 海月(作曲:今井寿)
17. 黄昏のハウリング(作詞・作曲:今井寿) 

***

どれも絵画のタイトルのようで、既存の絵画や風景をはじめとした様々なイメージが浮かんでくる。このアルバムで、彼らはどんな新しい物語を見せてくれるのだろう。

猫、星(宇宙)、天使、神話、宗教。
第二期BUCK∞TICKになっても根底に流れるエッセンスが変わらないことに安堵する。

変り続けるけれど、変わらない。
変わらないけれど、変わってゆく。
4人になったBUCK∞TICKも、やっぱりBUCK-TICKなのだ。
「最新が最高」という今井さんの言葉に、今回もきっと嘘はない。

…とは言え、やっぱりあっちゃんの不在が寂しくてたまらない。
あっちゃんの声を聴きたくて仕方ない。
なのにタイトルだけでわくわくしている自分に少し後ろめたさを覚えてしまう(そんな必要はないのにね)。

「寂しい」と「待ち遠しい」、「期待」と「後ろめたさ」が胸の中で交差する。いろんな気持ちの間で揺らぎながら、12月4日まで過ごすのだろうな。

***

今井さん作詞・作曲 ⇒13(うちインスト3)
ヒデさん作詞・作曲 ⇒2
今井さん作詞・ヒデさん作曲 ⇒2

1枚のアルバムにつき3〜4曲がヒデさん。という比率は今回も変わらない。それにしても17曲とは。今井さんの制作ペース凄すぎないか。

ヒデ×ヒデ=ヒデさんボーカルなのだろうけど、今井×ヒデはどっちが歌うのかしら。今井×今井=全曲今井さんがボーカルなのかしら。でもツインボーカルもあるはずよねぇ。あら、ヒデ詞×今井曲っていうパターンはないのねぇ。…とあれこれ考えて止まらなくなる。

新作は今井ワールド全開!なんだろうなぁ。ついていけるかなぁ。
そんな一抹の不安を抱えていたけれど、タイトルやアートワークを見る限りこれまで同様大好きな世界が詰め込まれていて嬉しくなる。
予想なんて遥かに超えた斜め上から、すっごい爆弾落っことされるんだろうけど、それもまた楽しみのひとつ。

気になったタイトルとあれこれ。

「百万那由多の塵SCUM」
無数に浮かぶ塵芥ちりあくた
それは宇宙に漂う星々の欠片か、地上に蠢く人間か。
壮大なスケールで、1曲目からB∞Tワールドに放り込まれそうな予感。
SCUMは「浮きカス・灰汁あく」の意。
どうしても「ひゃくまんなゆたのちりあくた」と読みたくなる。

「夢遊猫 SLEEP WALK」
「夢で遊ぶ猫」という言葉にあっちゃんを想い、涙ぐむ。
読みは「むゆうびょう」なのだろうけれど、幸せな夢の中で猫(あっちゃん)が遊んでいてくれたらいいなぁ。とか思う。

 「FROM NOW ON」
”これからもずっと”
この一言に込められたヒデさんの想いに、胸がいっぱいになる。

神経質な階段」
シュルレアリスムの絵画や、内林武史さんの作品タイトルのよう。
今井さん!って感じのタイトル。想像を掻き立てられる。

「冥王星で死ね」
死ね、という強い言葉を今作で敢えて使う今井さんよ…。
なんていうかもうほんと、この人には叶わないな。と思う。
冥王星の名前の由来は冥界の王・プルート。
冥王星たった一つの衛星の名はカロン。
冥府の川の渡守・カロンと言えば「夢見る宇宙」ではないか。
強引なこじつけだけれど、過去の作品やあっちゃんと繋がっているようでじんわり嬉しくなる。

「遊星通信」
稲垣足穂や星新一のお話のタイトルみたい。わくわくする。

「Paradeno mori」
メメント・モリの親戚?
それとも パレード の 森 ?

「絶望という名の君へ」
これ、絶対泣くやつでしょ。
タイトルみた瞬間、泣く予感しかしなかったんだけど…。

「プシュケー-PSYCHE-」
ギリシャ神話モチーフのこの曲。
てっきりヒデ×ヒデと思いきや作詞は今井さん。
言っても詮無いことだけれど、あっちゃんならどんな歌詞を書いただろう…と考えずにはいられない。
今井さんだし(?)「十三階は月光」の「seraphim」みたいに意味不明な可能性もあるよねぇ。

ブグロー「プシュケの誘拐」

「ガブリエルのラッパ」
大天使ガブリエルは最後の審判でラッパを吹き鳴らし、死者を蘇らせる。
聖母マリアへの受胎告知、ジャンヌ・ダルクへの啓示(ミカエル説もある)など、神の伝令としての役割を持つ。
このアルバムでガブリエルのラッパが告げるのはこの世の終わりか、その先にある希望か。くだされるのはどんな審判だろう。

ガブリエル、ラッパといえばこれ。
宇野亞喜良氏のタロットカード(審判)

タイトルだけであれこれ調べて考えるの、やっぱり楽しい。


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