一人が好き。
「自粛で人に会えなくてストレスが溜まる」という話を見聞きするたび、「人に会わなくていいって、ストレスなくてすごく楽なんだけど!」と思っていた私。
オンラインの飲み会やお喋りも苦手。疲れる。そういうのを積極的に楽しめる人たちってすごい。人としての構成成分みたいなものが根本的に違うんだろうな。
「一人が楽」と公言するのは己の社会不適合を宣言しているようで、自粛を喜んでるようで、気が引けていた。でも楽なもんは楽だし、好きなもんは好きなのだ。
基本的に根暗でオタク、出不精でネガティブ。人と会うなら少人数で静かにしっとり(でも熱く)がいい。一人の時間が少ないと心が病む。それがデフォルト。
一人で籠って、誰にも邪魔されずに好きなだけ本読んで、キャンドル作って、美しいもの見て、あっちゃん観て過ごせたら幸せ。そんなことを考えていたら、お願いしていた先日のヒロシとアツシの録画が届いた。
さっそく見ながら、後半の孤独の話でまたもうるうる。
プラスやポジティブがいい、大勢でやることが美徳。
私も、そういう考えには馴染めないし疲れる。
前向きで社交的で声が大きくて積極的な明るい人が人気者。
そんなわかりやすくて訳わかんない制度、くだらないって思う。
なのに「人に会わなくていいって楽」なんて本音言ったら、根暗がばれて三角形の底辺どころかはみ出しちゃう!って言えずにいた。でも、もうはみ出したっていいや。むしろ既存の枠組みから出て行きたい。
最近「もっと豊かに・もっと自分らしく」って「まだ足りない・もっともっと」って煽るような発信も気持ちが悪い。よりよくなろうとすることこそ善!っていう無言の圧みたいなものにぞわぞわする。
こういう嫌悪感や違和感は、自分の「好き」を際立たせる。
嫌いを攻撃する暇があったら、自分の好きや心地よさに集中しよう。
人は一人では生きられないし、助け合って生きている。他人がいるから自分のことがよく分かる。そう分かった上で、それでも一人が好きだし、人との関わりは最小限でいい。そんな根暗な自分も大事にしていこう。集団の中でも孤独を楽しめるくらい、しなやかでいたいね。