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111.始まりのゾロ目・パレードは続く。

ファンクラブの会報が届いた。
FT.111。

昨年末のバクチク現象や前号のあっちゃん特集を経て。
今号からサイズが変わり、表紙のデザインの雰囲気もこれまでと変わって。
4人になった新生BUCK-TICKの言わば初会報の号数が「始まり」の数字である1のゾロ目。うん、こういうところあるよね。BUCK-TICKって。

なかなか届かなかった今回の会報。
今後の活動についての話があるだろうと思っていたから、早く届いてほしいような、読むのが怖いような、複雑な気持ちで待っていた。

それぞれの言葉で語られた年末の武道館のセットリストに込められた想いや「LOVE ME」についてのあれこれ。ファンやあっちゃんへの想い。これからのBUCK-TICKについて。涙をボロボロ流しながらやっと読めた。

中でも今井さんは、結構具体的に今後のパフォーマンスや曲調やヴォーカルについて言及してて。今までの「どんな曲でも、あっちゃんが歌って4人が音を出せばBUCK-TICKになる」っていうところから、これからはまったく違うものに変わっていくんだな。あぁ、あっちゃんがいないって、4人になったってそういうことなんだな。って改めて思い知らされた。

すでに前に進んでいる。これからどんどん変わっていく。変化を楽しむ。
そんな覚悟を決めて、とうに動き出している今井さんの言葉。
実をいうと、置いてきぼりをくらったようで心細い気持ちになってしまった。だって、新型B-Tを手放しで楽しみ!待ち遠しい!って言えないし、なかなか前向きにもなれない。
ずっとお魚でいたいのに。パレードにも参加し続けたいのに。
あっちゃんがいなくなって4人が創る新しい音や世界を目の当たりにしてもこれまでと同じように好きでいられるのかな。って不安に思ってしまう。
…今から考えても仕方のないことなのだけれど。

今井さんのインタビューは終始(?)前向きで、正直まだ気持ち的についていけなくて。いつまでも悲しんでる自分、駄目なんじゃ?ってなったんだけど、深い悲しみが伝わってくるユータさんの言葉で少し救われた。
その後に続くアニイの「ユータが一番想いが強かったんじゃないかな」っていう言葉で、武道館のMC「不良だった弟が……」を思い出して、涙が止まらなくなった。悲しみの深さを知ったうえで、敢えて和ませようとする兄の優しさ…。

曲を聴き込んで、歌詞を読み込んで、武道館のセットリストを考えたヒデさんの愛。あっちゃんの映像を観られないユータさんの悲しみ。楽しむしかない、って覚悟を決めた今井さんの強さ。ここでやめるのは逃げてるようで嫌だ、と言うアニイの責任感。
4者4様。それぞれの役割。5人が4人になっても変わらずバランスのとれたいいバンドだな。この人たちのこと、やっぱり好きだな。って思う。

新型BUCK-TICKの新しい作品が出る頃には、もう少し元気になっていられますように。

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