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もう明日。

あれから2ヶ月以上経つけれど、あっちゃんのこと、あっちゃんへの想いをまだうまく言葉にできない。

悲しみで胸が張り裂けそうだとか、何ヶ月も泣き暮らすだとか。
そんなの大袈裟な表現で、現実にはありえないと思ってた。
だけどこの2ヶ月、涙が枯れることはなくて、吐きそうになるほど泣いてばかりで、切り刻まれたように胸が痛い。
あっちゃんを好きになった時、こんな悲しみを味わうことになるなんて思ってもいなかった。ただただ幸せに、ずっと恋をし続けるのだと思っていた。

リハビリみたいに聴き始めた声は、あっちゃんの不在と、もう二度と「新しい」声を聴けないのだという現実に押しつぶされて、結局聴くことができなくなった。
届いた映像作品は、ステージで華麗に妖艶に歌い踊るあっちゃんがもうこの世にいないと突きつけられるのが苦しくて、認めたくなくて、未だ観ることができずにいる。

いつになったら、あっちゃんが残してくれたものと再び向き合うことができるのだろう。あっちゃんがいないことを受け入れられないまま、心の整理も準備もできぬまま、もう明日は武道館公演。
時間が止まってしまったようで、なのに時間が経つのが早すぎて、ぽつん、ぽかんとしている。

5年ぶりの武道館遠征がこんなことになるなんて思ってもいなかった。
ずっと5人がステージに立ち続けると思っていた。
「当たり前」も「変わらないもの」も何一つないんだって、ずっと教えてくれてたいたのにね。

あっちゃんが真ん中にいないステージを観て自分がどうなるのか、どんな気持ちになるのかわからないし、現実を見つめるのが怖い。
でも深い悲しみの中でも果敢に前に進む4人と、BUCK-TICKに携わる人たちが作る「今のBUCK-TICK」を、彼らが指し示す未来を、逃げずにしっかり見なくては。とも思うのだ。

あっちゃん、いないけど、いるよね。
会場でみんなのこと見守ってるよね。
明日、武道館に会いに行くね。

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