ゆっくり、ゆっくり。
あの日以来、なかなか現実を受け入れられなくて、何を見てもあっちゃんを思い出して、悲しくて苦しくて。現実を受け入れようとするのに疲れて、しばらく心が麻痺したみたいになっていた。
でも、無理に受け入れなくても、悲しみを乗り越えられなくてもいいや。それだけあっちゃんのことが大好きなんだもん。って思えたら、少しずつ、きれいなものをきれいだなって思えるようになってきた。
空を見ても、花を見ても、あっちゃんを思い出す。そして、あっちゃんがそばにいてくれるような気がしてる。
今はまだ悲しくて曲を聴くこともできないし、突然喪失感に襲われて、泣き出したりしちゃうけど。
あっちゃんが愛した美しいものと、あっちゃんが残してくれた美しいもの、そしてあっちゃんを大好きな気持ちと一緒に、大好きなお魚さんたちとゆっくり歩いていくね。