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月について、あらためて思うこと。
月について、ああだこうだと、あれやこれやと考えてきたんだけど、やっぱり一番しっくりきて落ち着くのはこれだなということを、ミカミ・ポーラ先生の数年前の、このブログ記事を読んで、思いました。
月が4週間の間に、すべての星座を一周して、すべての惑星と会合するというのは、トータルですべての要素を等化しようとする働きとも言えると思ったのです。
太陽がすべての星座を巡るのは1年かかりますし、火星は2年かかりますから、月の速さというのは、ほんと際立っていると思います。
このブログの中にも少し書かれていますが、太陽を乗り物、月を運転手に譬えておられます。そして昨年のマイカレンダーの中では、太陽を社長、月をオーナーに譬えておられていて、なるほどと思いました。
太陽=社長、月=オーナーの例では、月=オーナーは無視できない存在だけれど、けっして舵取りを任せてはいけない。あくまでも舵を取るのは社長=太陽の役割であると書かれています。
月を使うということは、たくさんの見えない縁を呼び寄せるような働きもあるのかも知れません。そこから得られる勘や情報というものが、運転や会社経営に反映されるならば、それはきっと役に立つことでしょう。
ただし、舵取りするのは熱くて乾いた太陽が担当するわけです。冷たくて湿った月が舵取りすると、視点が過去に向きがちですし、心地よくくっついているものを優先してしまい、ドライな判断はできません。
月の様子をうかがいながら、月の機嫌を取るということは、月からのフィードバックを使えるようにするという意味があって、それは左脳的なアプローチとは違う、右脳的なアプローチの仕方を示しているようにも思えます。
月は7歳児だから、まともな判断はできないし、そこまでの能力しかないのだから、月は欠損であるというのは、あまりにも早計すぎると思うんですよね。
たしかに月はインナーチャイルドの要素も反映するとは思います。その満たされなかった欲求を満たしたいというところに固執しているとしたら、建設的な振る舞いはなかなかできません。いつまでも他者からの愛を求める「かおなし」みたいな存在になってしまうということですからね。
そういうときには、いくら月の欲求を満たし続けても、一向に解決しないということもあるかもしれません。
そういうときに、インナーチャイルドを癒やすという方法もひとつの解決策だと思いますが、月のあるサイン、ハウスの目的を見て、それを反転させるというのもありだと思います。
どのような出来事も、経験も、それが成長していくためのきっかけであるとするならば、月が滞るということも何らかのサインなのだと思います。
トータルな成長が魂の目的なのだとしたら、滞った月のサイン、ハウスの反対側を見て、そこをやることで、自ら滞った月を溶かしていくということが、多角的な視点を獲得する機会となるでしょう。それを太陽を使ってやるということなんでしょうね。
そういうことを考えていくと、ホロスコープを読み解いて、理解していくというプロセスは、自分を知るということ以上に、どこに向かうべきかを示してくれる羅針盤のような働きをするものなのだということも見えてきます。
サインやハウスやルーラーシップの仕組みが見えてきて、ホロスコープから読み取れるものがだんだんと増えてきました。これをどう使うか、何のために使うか、今そのことを考えています。どう打ち出していくのが僕がやりたいことに合致するのだろうか?ということです。ただ占いますというのとは違うのかも知れません。なんか、だいぶ見えてきた感じがしています。